「口調」カツベン! U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
口調
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無声映画に声をあててたのは日本だけらしい。つまりは活動弁士って職業は日本にしか存在しないって事なのか。
さすがは難易度の高い言語を駆使する民族だと、不思議と納得する。
逆に言うと自由な発想を尽く嫌がるのだなぁと、この職業が発生した生い立ちにこそ興味が湧く。
作品自体はなぜだかボンヤリした印象だった。フレームが悪かったのかなぁ…音楽は好きじゃなかった。
滑り出しは楽しかったんだけどなぁ。
当時の撮影風景が映し出され、日が翳ったり乱入者がいたりで結構なハプニング続きだったんだけど、本編ではカットする所かそのまま使われてて、弁士が物語をこじ付けて上映するみたいな。かなりいい加減で苦笑い。
女優はおらず女形がやってたりと、馬鹿げた日本のルールというかルーツに嫌悪感を抱いてた。
なんか全編通して薄っすらとそおいう匂いを嗅いだりする。
監督は作品へのリスペクトはあるものの、作品を取り巻く環境へのリスペクトはあんまりないんだろうな、と。
そんな雑味が、なんとなくボンヤリとした印象って感想になったのかもしれない。
弁士の口調は流石な感じではあるものの、あまり映像とリンクして映し出される事はなく、効果をあまり感じられなかった。
ラストの追っかけっこも馬鹿みたいで、全然しっくりこない。やっぱ全体的にしまりがない印象が拭いきれない。
ヒロインの幼少期を演じた女の子が可愛かったなぁ…。
もっとこう活動弁士の歴史みたいなものを観れるのかと思ってたけど、そおでもなかったな。
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