「青木館の惨劇」カツベン! 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
青木館の惨劇
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かつて僧侶や相撲、社交ダンスといったちょっと特殊な世界のカタログ的な映画を自家薬籠中のものとして名を上げた周防正行監督だが、その流れで行くと前作の舞妓や今回の活動弁士も同工と言えるが、若干夾雑物が多くなった感はある。拝借した金の取り扱いが中途半端だし、幼なじみの女優との関係もあまり盛り上がらない。
フィルムの切り貼りや映画館の火災は、某映画へのオマージュとしても、さすがにどうなのと思う。
竹中直人、田口浩正、徳井優らの常連組が楽しげに盛り立てているのは、見ていてほほえましいが。
「兄貴の嫁さん」から35年間で10本というのは、やはり寡作の部類に入るのだろうか。もうちょっと新作公開の頻度を上げて、ファンを楽しませてほしいものである。
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