「被害者意識がもたらすもの」荒野の誓い masamiさんの映画レビュー(感想・評価)
被害者意識がもたらすもの
なんと、SHADOWの試写状に続いて本作の
券も頂いた。多謝である。
試写会であるので、絶対にネタバレは出来ない。だから小ネタや情報をいれつつ、面白可笑しくレビューするつもりでいた。
しかし観終わって考えが変わった。色々と思う事があった。
荒野の誓いというタイトルから「荒野の用心棒」や「荒野の1ドル銀貨」のようなエンターテイメント作品だと思ったが違った。
登場人物は陸軍大尉、シャイアン族の首長、
未亡人、この三人のロードムービーのように
進む。油断しているとびっくりする事が多い。
最初の5分で度肝を抜かれ、最後まで気を抜くところがない。血で血を洗うシーンが続く。
その他、登場人物は多岐にわたる。
そのうち誰が善で、誰が悪か分からなくなって来た。
以前「ダンス・ウィズ・ウルブズ」を観た時、アメリカ先住民族に興味を持ち何冊か本を読んだ、だから私は徹底的に先住民の視点に立ってしまう。ただ、良い人もいれば悪い人もいるように一律に語ることは出来ない。白人もしかり。
それぞれ観た人が判断して欲しい。
ただ攻撃的な人間、あるいは民族、または国家には特徴がある。それは被害者意識が強い事だ。
強い被害者意識は簡単に攻撃に転化する。
やられたらやり返す、倍返しだ!
それでいいのか?
それで昨今の日韓事情だ。日毎なんか嫌なかんじになっている。
韓国イコール、反日国家と思っていないか?
それでいいのか?
例えば2018年に日本に来た観光客数である。
中国は約800万、韓国は700万。なんだ中国の方が多いじゃん!
いや違う!中国は人口13億8000万、韓国は5100万だぞ!比率でいうと断然韓国の方が上だ。
(ただ台湾は人口2300万、観光客500万)
2000年の観光客数は全部で500万、それを考えれば空前絶後の人数だ。その頃は目指せ観光立国、目指せ2000万と言っていた。
いわば屈指の親日国だ。
アニメを中心に邦画は人気があるし、作家の東野圭吾は日本以上の人気だ。
スピードスケートの小平奈緒と李相花の友情は
涙を誘った。私は号泣だよ!
日本では ゴルフのイ・ボミは大人気。アン・シネも大人気。私はボミ派だ!
韓国では羽生弓弦が大人気!(私も大好き)
韓国で反日のデモをする人。それが全てじゃない!
また新大久保でヘイトスピーチをする人。
それも全てじゃない!
まずは冷静になろう。理解に努めよう。
映画から離れてしまった。すみません。
ちなみに映画では日韓関係の事は言ってません。当たり前だが・・・
映画を観ながらそんな事を考えた。
勝手な事を考えた。
以前ユーミンがテレビに出ているのを見た。
インタビュアーはバカリズムさん。そして
バカリズムさんはユーミンの「瞳を閉じて」に
ついて質問した。
「あのう、遠くに行った友達って島から離れた人だと思ってたんですけど最近死んだ人かなって思うんです。いったいどっちですか?」
ユーミンは素晴らしい答えをした。流石天下のユーミンである。
「それは聴いた人が感じた方が正しい答えです」
私は感激した。永遠の嘘をついてくれた!
種明かしをしないでくれた!
映画も音楽もリリースした時から、受け手の
もの!たかが作者がえばるなよ!
映画の原題は、、
Hostiles 敵対的 うーむ意味深だ。
一応言っておきますが、普通に良い映画です。
一見全く関係の無さそうな韓日、いや、ネトウヨ系の人は日韓と言わないと怒るのかな😤、の問題まで想起されるというのは、この映画にそれだけ普遍性のあるテーマをしっかりと伝える力があるということだと思います。
ひとつだけクレーム^_^😤🤗
〝普通に〟ではなく、〝普通以上に〟良い映画だと私は思います。
絶対に観る!決めたw
韓国映画はほんと素晴らしいです。
日本の若手クリエイターじゃ作れない。
やっぱり、民族性というか、にじみ出てくるものがあるんですよね。
楽しみに待ちます・・・こっちで上映されるかどうかわからんけど。