「【”愛されたいの・・、と10年前と同じ制服姿でミユキはあの島の海岸で、僕に言った・・” 幻想優美な、愛する人を忘れられない若き女性の幽霊譚。真綿で首をゆっくり絞められるような映画です。】」海の底からモナムール NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”愛されたいの・・、と10年前と同じ制服姿でミユキはあの島の海岸で、僕に言った・・” 幻想優美な、愛する人を忘れられない若き女性の幽霊譚。真綿で首をゆっくり絞められるような映画です。】
■感想<Caution‼ 内容に思いっきり、触れています。>
・物語の構成はシンプルである。
高校生時代、地味だった女子高生ミユキ(清水くるみ)が想いを寄せていたタクマ(桐山蓮)に想いを告げるも、想いは伝わらず、同級生達に揶揄われ、島の崖から身を投げる。
10年後の夏、タクマと同級生だったマツ(前野朋哉)は二人の彼女、カオリ(三津谷葉子)とトモヨ(杉野希妃:又、映画作ってくれませんか?)を連れ、島に戻り、”あの海岸”でキャンプをするが・・。
・ミユキを且つて苛めた同級生のリカは、”あの海で"溺死し、タクマの恋人、カオリも夜な夜なミユキに生き血を吸われ、弱って行く・・。
ー ストローで鼻から血を吸われるのは、嫌だなあ・・。ー
・且つて、ミユキを苛めていた事をタクマに告白するマツも・・。
◆今作は、アメリカの多くのホラー映画のような、スプラッター映画ではない。
ミユキの姿は、10年前の高校生の制服姿のままであるのだが、じわりじわりと恐怖が忍び寄って来る・・。
フランス人のロラン・ジル監督は、小泉八雲の「怪談」をイメージしていたのではないか・・。
<幻想優美な、哀しき女子高生の、愛する人を忘れられない幽霊譚。>
<2021年3月28日 刈谷日劇にて鑑賞>
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