「愛情と我欲と素直になれなくて」こはく atararuiさんの映画レビュー(感想・評価)
愛情と我欲と素直になれなくて
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佐世保の映画を佐世保で観ました
大橋さんと横尾監督と井浦さんの舞台挨拶付 大橋さんの佐世保弁がネイティブすぎて(ご年配の方から習った?)監督から少し手直し(笑)が入ったとか
優しさの中の強さ、弱かった亮太が一歩前に進めたこと等のお話でした
オープニングで夕陽の中 波に揺られる
遠い昔に味わったようなどこか懐かしい感覚 こはく色に充てられ揺蕩う
愛情と我欲と素直さと
例えばごはんを掌で三角に結ぶように愛情と我欲と素直さを結ぶと人それぞれのカタチが出来上がる 軽く握っても強くてもその味わいは変わってくるし涙や汗で切なくもしょっぱくもなる
この3つのバランスを上手くとれない章一や亮太···私もそう
兄は出会えた父に素直に駆け寄れ弟はもじもじして駆け寄れない
どこか調子のいい兄との対比と掛け合いも見どころ
章一が壁ドンして亮太の目が点になるとこは面白かったな
今、通ってきたアーケードが映像の中にある訳で まさにここから直結してる『こはく』映画館に着くまでに耳にしてきた佐世保弁や地元の人々がそのまま映画の中に溢れていて現実から自然な流れでストーリーの中へと移動してました
ラストで章一から亮太!と呼ばれた時の表情はこれまでと同じように見えて違うんだと伝わりました
三人が会えた場面あってこそだけど何気ないこの場面が大切に思えたし好きです
家族について思うと不器用になる
心で作るおむすびはカタチ良く美味しく出来んといかんと?
そがんことなかばい と言ってもらえた作品です
△追記 6月30日
そして そのおむすびを差し出すこと
受け取ることができるということが
どれだけの安心に包まれ
いかに幸せなことであるのか
沁みました
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