「タイトルと作品の関係性」ザ・アウトロー ヒックス伍長さんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルと作品の関係性
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ジェラルド・バトラー率いる悪すぎる捜査官チーム対元海兵隊特殊部隊出身の強盗団との構図は、いわゆるいまだにはびこるアメリカ社会における凶悪犯罪の現状を反映しているとともに、悪を取り締まる正義はその悪を上回る悪である必要がある、という「虎狼の血」的なパワーバランスの矛盾にスポットを当てることで、クライマックスにカタルシスが生まれる。
ラストバトルでの大将VS大将の一騎討ちは、正義が勝つことで決着するが、ある意味強者どもが夢の跡のような虚しさが残る。
という展開でエンディングかと思いきや、ジェラルドがラストで消えたオシェア・ジャクソン・Jr扮するドライバーが働いていたバーでハッと気が付く。
そして、実はドライバーが強盗チームを招集した黒幕だった回想とともにロンドンでバーテンをする彼の笑顔で終わるという、実は「ユージュアル・サスペクツ」的な作品だった。
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