「そつない」センセイ君主 yonda?さんの映画レビュー(感想・評価)
そつない
すごくすごく良かった。楽しいだけで終わらせず、最後は愛が故の結論を出させて、ひと山越えたところまで感情をもっていく。虎竹の心意気まで昇華させてるし、本当にそつが無いと思った。
シンプルでストレート、登場人物はみな真っ向勝負で恋をする。
センセイ大好きなだけで性格以外は超普通のヒロイン。行動するに裏がないので、虎竹アオちん以外のキャラからの影響は受けず横道にそれることがない。終盤には強大なライバルのサイモン登場。
さまるんにフランス行きの結論を導くよう大人の恋愛テクニックを使ったともとれなくないが、正々堂々小細工なし。みな愛する人のための行動をとる。
コミカルおバカ描写以外の部分はLOVEノート OVERDRIVE プロジェクションマッピングと単語だけで映画が成立してしまうほどシンプル。コミカルの中にシリアスあり。自分を抜きに本当に相手の幸せだけを願う。虎竹が顕著なのだけれど、恋を超えて次の段階に入っている。この辺までの気持ちをしっかり描こうとしているのがこの作品の良いところ。
原作漫画は知らなかったのだけれど、特殊効果や音つけたりせずキャラクターの魅力だけを追求した実写化のお手本のような作品だと思った。
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