「ラブコメディの傑作」センセイ君主 ガバチョさんの映画レビュー(感想・評価)
ラブコメディの傑作
面白かった。月川翔監督の前作「となりの怪物くん」では、やや消化不良気味であったので、「君100」「キミスイ」に続いて監督の本領発揮という感じで楽しめた。浜辺美波いいです。演じることが大好きという感じがあふれていて、笑わせるのも泣かせるのもまかせてという気持ちを感じました。
ドジでまっすぐな女子と、少し訳ありなイケメン男子との恋愛はラブコメディの伝統ですが、笑わせるだけでなく心にしみる内容にもなってます。それは登場人物の気持ちに寄り添うという基本的なことが大事にされているからでしょう。演出の面では、合唱コンクールのイベントを中心に持ってきて話にまとまりがあるし、「恋愛ノート」の小道具も「キミスイ」の「共病文庫」同様ひじょうに効果的に使われている。主役の二人を巡る人物達もうまい具合に絡んでいる。ラブコメディのひとつの傑作でしょう。
コメントする