「最高に面白い」クワイエット・プレイス ここちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
最高に面白い
Amazonプライムで観ました。
最初から最後までずっと引き込まれた最高な作品です。
音を出せないという斬新な設定。
耳が不自由な娘がいる主人公一家は、手話でコミュニケーションをとりながら、息を殺してこの世界で生き抜いている様子が描かれています。
こちらまで音を立ててはいけない気になり、緊迫した静寂にハラハラ・ドキドキ。悲鳴も上げられない。
逃げたいのに激しく動けない。敵が来ても銃を撃てない。手に汗握りました。
映画館で鑑賞された方は普段以上に音を立てないように気をつかう映画だと思いました。
序盤から末っ子の弟が怪物に殺されてしまうというショッキングな展開。
怪物はヴェノムに似ています。
きっかけとなったオモチャを持たせてしまった姉は、そのせいで父親から愛されていないと感じている。
母親は、その時その子を抱いていなかった自分を責める。リュックを背負っていたから両手は空いていたのに…と。
自分の行いで弟を死なせてしまった姉の気持ち、母の亡くした子に思う気持ち、父から娘への気持ちを思うとそれだけで涙が出そうになりました。
奥さんがバスルームで赤ちゃんを産むシーンに怪物が登場した時は思わず息を止めてしまいました。
父親が子どもたちを守って身代わりになり亡くなってしまう場面
「私って嫌われているのね」と
思っていた娘に手話で「愛してる」と伝えて
子供達のために声を出して誘き寄せるのはとても感動し、息が出来ないほど衝撃を受けました。
母親と、産まれたばかりの赤ん坊と姉と弟。
4人を救うのは、父が娘のために改良を試みていた不完全な補聴器
父娘の愛に胸を打たれます。
1つの家族が懸命に生き残ろうとする、かなりエネルギーをもらえる作品で、ホラー要素とドラマ要素が交互に入っていたのでとても楽しめました。