「静寂の中の恐怖」クワイエット・プレイス bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
静寂の中の恐怖
音に反応して、凄まじい速さと力で人を殺しにやってくる、クリーチャー相手のサバイバル・ホラー。思わず、観ている自分も音をたてないように息を殺して鑑賞…(笑)アメリカでは、スマッシュヒットをしたとか。しかし低予算の為か、やや設定や内容に雑な面も否めない。
クリーチャーの侵略によって荒れ果てた世の中で、何とか息を潜め、音を立てずに、生き延びてきた家族。歩く時も靴音がしないように裸足で歩き、会話も手話。しかし、そんな家族にも、クリーチャー達は、容赦なく襲い掛かってくる。
また一方で、父と母の子供への愛情や子供を守る強さが、随所に溢れ、根底のテーマに家族愛が流れている。それは、主演のエミリー・ブラントと、父親役で監督でもあるジョン・クラシンスキーが、実の夫婦であるということからも、大きく反映されているのだろう。
それにしても、クリーチャーを目の前に、たった一人で、破水をしてしまい、赤ちゃんは生まれそうだし、足は太い釘が刺さるし、痛みの恐怖の真っただ中で、おまけに声を出せないこの状況…。これでもかと押し寄せてくる絶体絶命の危機を、必死に乗り越えていく母は、やっぱり強い!
これまでの叫び声や効果音としての恐怖とはひと味違う、静寂の中に物音を立ててはならない恐怖によって、観る側も、ジッと息を殺してしまう、体験型の恐怖アトラクションに乗っている感覚の作品。
共感ありがとうございます😊
…レビューを拝見して恐怖と家族愛に浸りたくなり再鑑賞したくなりました
ずっとずっと延期になっているパート2の公開が待ち遠しいです!