「音を出すんじゃねえぞ…」クワイエット・プレイス 映画官さんの映画レビュー(感想・評価)
音を出すんじゃねえぞ…
…いいか
俺は今ある町である映画のレビューを書いている
このレビューが誰かに届くといいが…
音を出しちゃいけない環境なんでな、手短に書かせてもらう
はっきり言ってこの映画怖すぎだぜ
まずこの手のホラー映画は必ずと言っていいほどびっくり演出がある
この映画も例外ではない
今までの映画では字幕の語尾が「○○…」と途中で途切れている場合直後にびっくり演出があることが多いから心の準備ができた
だがこの映画ではそれが通用しない
なぜならセリフが少ない上にほとんど手話だからだ
そしてこの設定がホラー映画として絶妙な緩急になっている
静かなシーンでも常時ハラハラさせられっぱなしだ
またホラー映画としての側面が強い今作だが
ポストアポカリプスの中で日常的な生への不安に苛まれながら、それでもなお抗い続け新たな生を育み守ろうとする家族の強さを描いている映画でもある
その点がドントブリーズとは違い新たな評価ポイントだなと思う
(似たような映画にヘイデンクリステンセン主演の「リセット」という映画があるがクソすぎるので割愛)
なんで、こんな状況で子供を作るのは確かにツッコミたくなるんだが赤ん坊という存在が物語の枷となりまた推進力ともなったからまあいいんじゃない
第二次世界大戦下では敵兵に赤ん坊の泣き声が聞かれないように口を塞いでいたら窒息死してしまったなんてことがあったからこの映画ではとにかくハラハラしたね
それにしても89日目で子供を失って472日目でお腹が膨らんでるってすげえな
我が子を失って数ヶ月後にはサイレント子作りをしたわけだ
おっと、レビュー中にスマホを落としちまった
まあ落ち着け、心配するな
ここは安全だから奴らも襲っ…