劇場公開日 2018年12月1日

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彼が愛したケーキ職人のレビュー・感想・評価

全36件中、21~36件目を表示

4.0せつなすぎる

2018年12月28日
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泣ける

悲しい

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ミーノ

3.5ちょっと寂しい映画

2018年12月26日
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悲しい

知的

難しい

彼は居場所が欲しかったんだろう。
皆、孤独は辛い。

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シゲドン

3.5込み入った人間関係を鮮やかに切り取るヨーロッパ映画の底力を見たように思いました

2018年12月26日
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鑑賞方法:映画館

ドイツ人ケーキ職人とイスラエルの未亡人の哀しくも切ない愛の物語。同じ男性に惹かれただけに元々二人には共通する感性があったのでしょうけれど、扱いようによっては、倒錯だけが目立ってしまてしまいかねないところを、かくもシックな展開で描くとは、ヨーロッパ映画の奥深さを見たような気分です。戒律を重んじ安息日を大切にするユダヤの人の宗教に根差した生活の一端を窺えた点もとても興味深かったと思います。

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ホワイトベア

4.0愛の対象を共有したいという三角関係

2018年12月26日
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りゃんひさ

4.0彼女のほほえみの訳が腑に落ちないけど。

2018年12月24日
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だいず

3.5愛した人の謎

2018年12月24日
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しろくま

4.0人生の機微を感じさせる作品です

2018年12月23日
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鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

宗教、不倫、ユダヤ人とドイツ人、ゲイあるいはバイセクシャル。歴史的・社会的な意味づけは、しばしば人の行動の規範となり、同時に足かせであり、しかし愛はそれらを軽く超える所にあるのでしょう。そして、愚かに見える行動の意味を求めて説明しようとすることの無意味さを感じました。
暗いと感じる人には暗い映画でしょうが、私には理知的な雰囲気が好意的に受け止められました。人生に対する深い洞察が、静かな空気感の中に流れ、それを感じ取る感性がある人には、良い映画であることが伝わると思います。それらは、監督の力量もさることながら、俳優さんたちの演技の秀逸さにも支えられていました。
ただ、昼ご飯を食べた後に見たので、睡魔とは少々仲良しになりました。

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マツドン

3.0置いて行かれた2人。 ポッカリと空いた心を近づけたシナモン香るクッ...

2018年12月23日
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鑑賞方法:映画館

置いて行かれた2人。
ポッカリと空いた心を近づけたシナモン香るクッキー。冷めるのを待ちきれずにつまみ食いする様子に心が踊る。
ジューイッシュの禁忌事項を破り食べるブラックフォレストケーキ。今にもキルッシュの香りが鼻をくすぐりそうなクリームを口に入れる表情が、たまらなく美味しそうで官能的だ。
生地をこねる手から放たれる何かに、すっかり胃袋を掴まれてしまっている彼女。相手が何者であろうと花より団子なのかもしれない。

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パプリカ

4.0とても良い映画

2018年12月23日
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鑑賞方法:映画館

このタイトルとポスタービジュアルから、なんか洒落たフランス映画でも想像しますが、全然違います(笑)ラブ・ストーリーですが、宗教やら同性愛の話で、かなり暗いです。しかし、映画は"喪失感"をテーマにしていて、俳優の名演もあってなかなか見応えのある作品です。この映画の難を言えば、肝心のケーキとかクッキーが美味しそうに見えない事です(笑)

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stoneage

4.0ドイツとイスラエル、ケーキが繋いだ愛

2018年12月18日
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鑑賞方法:映画館

とても切ない映画だった

ベルリンにあるカフェでケーキ職人をしているトーマスは、イスラエルへ帰った恋人を不慮の事故でなくしてしまう

その事実に愕然としたトーマスは、彼の故郷であるエルサレムへと向かう…

この映画の背景には、様々な困難がある

ベルリンで出会ったトーマスとオーレンはゲイのカップルであること
そのオーレンには、エルサレムに妻子がいるということ

そして、亡くなったオーレンを追ってエルサレムに降り立ったトーマスはドイツ人であり、ドイツ人は多くのユダヤ人にとって、因縁の相手であるということ

オーレンの妻アナトがトーマスを雇う時、ユダヤ教の厳しい戒律を遵守するアナトの兄が「よりによってドイツ人なんかを雇うなんて」というセリフを吐き捨てるシーンがある
そこには、未だにユダヤ人の中にはドイツ人を憎む人たちがいることが表れている

この映画は、そういった様々な困難を背景に、縁があって巡り合う3人の男女の姿が描かれている

そんな彼らを見て思うのは、人と人が出会って愛し合う時は、人種、ジェンダー、婚姻関係という様々な困難を軽々と超えてしまうということ

愛し合うというのは、理屈でも、肩書きでもなく、素の人間同士が化学反応を起こしてしまうことであり
それは、人種やジェンダーや常識が止められることではないということ

そして、この映画がとても良いのは、そんな彼らを繋ぐのが、トーマスが作ったケーキだということ

昔から「男を落とすには胃袋をつかめ」というけれど
男女問わず、料理が上手な人や、美味しいレストランを知っている人や、パティシエは確実にモテる

舌に残る「美味しい」という記憶は、その時に起きた出来事を一緒に掘り起こす

その町に訪れたことは忘れていても、そこで食べた美味しいご飯がきっかけで、町に訪れたことを思い出すことがあるのは、脳よりも舌が記憶しているからだ

だからこそ、この映画のアナトはトーマスのクッキーを食べてオーレンを思い出し、切なく悲しい記憶が、トーマスを引き寄せるのだ

人の感情とは難しいもので「差別や偏見を持たないでください」と言っても
その全てを消し去ることは、とても難しいし、きっと誰でも、差別や偏見を持ってしまう

その人それぞれに過去の経験もあるだろうし、生まれ育った環境もあるからだ

けれど、そんな困難を軽々と乗り越えられるものがあるとすれば、それは「愛」なんだと、この映画を観て思った

それぞれが、自分の中にある愛と向き合って生きていけば
きっと、ドイツとイスラエルの間にある忌まわしい過去からくる関係も、少しは良い方に改善できるのではと思った

そんな彼らの苦い関係の間に、甘いケーキを持ってきたところが、この映画のステキなところだなと思った
甘くて美味しいスイーツは、どんなに頑なな人の心も溶かすに違いないからだ

ケーキとコーヒーの美味しいカフェで、じっくり味わいながらお茶をしつつ、パティシエと会話をしたら、人生が変わるかもしれない

そんなことを思った映画だった

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とえ

3.0未亡人とゲイ

2018年12月12日
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奥さんとケーキ職人が、禁断の愛を交えるシーンがとても官能的でした。
着衣のままで、全然エロくない場面なのですが、とってもゾクゾクきました。
渡ってはいけない危ない橋を渡っている様子が、よく表れていて印象的でした。

旦那(恋人)の義母がいい味を出していたと思います。
全てを見通していながら、それでいてとても暖かいのです。

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ハクタカ

4.0切なくてあたたかい

2018年12月6日
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Tomoko

4.0イスラエルとドイツ

2018年12月6日
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イスラエルからベルリンに出張してきた男と、ベルリンでケーキやクッキーが美味しいカフェを経営する男がいつしか愛し合うようになる。
ところがイスラエルの男は、また来ると行ったまま連絡が取れなくなる。
そこから話が動き出していく。
ケーキ職人のトーマスの行動は、共感できない。
でも、それだけ彼のことが好きで自分を止められなくなってしまったのかなあと感じた。
イスラエルに関する知識がほとんどないので、へえユダヤ教ってこういう部分があるんだあ、とか初めて知る部分はとても興味深かったです。
個人的には見て良かったです。

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DAI

4.0愛の執着と理不尽

2018年12月5日
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愛する人の面影を探してとってしまう非合理的な行動、そしてある種の呪縛が感じられるセンチメンタルな映画。社会的・歴史的背景とも設定が絡むのがなかなか良い感じだ。最後のアナトの行動といい、登場人物たちの愛の執着と非合理性、理不尽さを感じるズッシリとした映画だった。

わかりやすいエンタメ性も見る側に媚びた描写もなく、全く多くを語らない思いを巡らせるタイプの映画なので趣向によって賛否は分かれると思うが、個人的には好みだった。

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ym

4.5彼は確かにそこにいた

2018年12月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

愛する人が唐突に亡くなる
その温もりを二度と
感じられなくなる衝撃は
トーマスを見知らぬ土地へと。

彼の影を追うように
エルサレムを彷徨うトーマスは
エトランゼの孤独をも抱え
寄る辺なく悲しく切ない。
彼の通っていたプールで
彼の遺した競パンを見つけ…
でもそれを履いても
彼の体温はそこにはないのだ。

想いは募る
彼の足跡を追えば追うほど
想いは募る

彼の母親の慈しみ深い眼差しが
おいらの心にも
とても暖かい何かを残してくれた。

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しげぴい

2.5消失の空気

2018年12月5日
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鑑賞方法:映画館

空気感や映像からは良さげな雰囲気が漂ってくるけれど、自分でもびっくりするほど登場人物の行動と感情に寄り添うことができなかった。

おそらく十分な収入のあった夫を亡くし、母手一人でカフェの経営と息子のケアをしていかなければいけないアナトの苦労と寂しさは分かる。
しかしそれにつけ込むようなトーマスの行動にはモヤモヤしてしまう。

愛する人の消失からくる衝動的なものだとは思うけど、トーマスは何がしたかったんだ本当に…。
オーレンが愛した家族を知り、彼が好んで食べていたケーキやクッキーを彼の家族や街の人々に共有させたかったのかな。
レシピを伝えて、この先もずっとこの街にオーレンとトーマスの思い出の形が残るように?

だとしてもアナトが全てに気付いた時に一番傷付くようなことをしなくてもいいじゃない、とどうしても思ってしまう。
悪気が無いことも、彼自身が自分の行動について理解しきっていないことも伝わってくるのだけど。

そもそも、出張先でのありがちな不倫なわけで。
不倫を頭ごなしに否定する気はさらさらないけれども。
かなり美化した描き方がどうも気になって、もう少しその恋の苦しみの部分や葛藤を見せて欲しかった。
終盤に判明するオーレンの気持ちには少しグッと来たけど。

厳格なユダヤ教の食物規律である「コーシェル」に関する出来事が頻繁に見られる。
鑑賞後チラッと調べてみたら、その細かすぎるルールに笑ってしまった。
コーシェルに厳しく従うか少し緩く考えるかの采配でトーマスへの心の許し方が現れているのが面白かった。

特に誰かに反感を覚えることもないけれど感情移入することもなく、この物語を受け入れ難かったことが残念。
全体に流れる消失の切なさの空気は好き。
あと自分がお菓子やパンが全然好きではないので、綺麗に映し出されるそれらに全く惹かれなかったせいもあるのかな。

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KinA