劇場公開日 2018年12月1日

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「人生の機微を感じさせる作品です」彼が愛したケーキ職人 マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人生の機微を感じさせる作品です

2018年12月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

寝られる

宗教、不倫、ユダヤ人とドイツ人、ゲイあるいはバイセクシャル。歴史的・社会的な意味づけは、しばしば人の行動の規範となり、同時に足かせであり、しかし愛はそれらを軽く超える所にあるのでしょう。そして、愚かに見える行動の意味を求めて説明しようとすることの無意味さを感じました。
暗いと感じる人には暗い映画でしょうが、私には理知的な雰囲気が好意的に受け止められました。人生に対する深い洞察が、静かな空気感の中に流れ、それを感じ取る感性がある人には、良い映画であることが伝わると思います。それらは、監督の力量もさることながら、俳優さんたちの演技の秀逸さにも支えられていました。
ただ、昼ご飯を食べた後に見たので、睡魔とは少々仲良しになりました。

マツドン