「愛の執着と理不尽」彼が愛したケーキ職人 ymさんの映画レビュー(感想・評価)
愛の執着と理不尽
愛する人の面影を探してとってしまう非合理的な行動、そしてある種の呪縛が感じられるセンチメンタルな映画。社会的・歴史的背景とも設定が絡むのがなかなか良い感じだ。最後のアナトの行動といい、登場人物たちの愛の執着と非合理性、理不尽さを感じるズッシリとした映画だった。
わかりやすいエンタメ性も見る側に媚びた描写もなく、全く多くを語らない思いを巡らせるタイプの映画なので趣向によって賛否は分かれると思うが、個人的には好みだった。
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