「彼の演技」レプリカズ Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
彼の演技
" The Monkey's Paw "という約120年前に書かれた怪奇小説からインスパイヤーされていると思われる部分が散見する。この小説は多くのメディアから作品をインスパイヤーされているもので、近いところでは"The Outer Limits"の第12話「The Borderland」の回もよく似たシナリオとなっていると個人的には思っている。このテレビシリーズは、ウイリアム・シャトナーやレナード・ニモイも別の回に出演した約半世紀以上前のSci-Fiものである。余計なことだが、ジェームズ・キャメロン監督、シュワちゃん主演の映画「ターミネーター」は「Soldier」と「Demon with a Glass Hand」の回をパクったとして訴えられ敗訴している。そんなことはどうでもよいが、キアヌ・リーブスは相変わらず演技がうまいのか下手なのかわからないもので、どうも何をしてもあのひげ面は好みではないのだが、その上、奥さん役のアリス・ソフィア・イヴは、これまた美人なのかそうでもないのかわからず、戸惑っていると彼女の演技が鼻につき始める。この映画自体も低予算らしいのだが......?しかし、シナリオ自体は王道を行く作りで、話の先が読めてしまうほどうまくできている映画であることは間違いないが、うまくできすぎている。Sci-Fi映画というよりもファンタジーに近い作りとなってしまっている。
AV ClubというエンターテイメントWebサイトは、「仮にグリッティングシュミレーションで目を覚ましたなら"Human Movie"というタイトルの下、このガラクタごみが映し出される。」またRogerEbert.comという映画専門サイトは、「脚本家のチャド・セント・ジョンや監督のジェフリー・ナックマノフらは、彼らが表現したいことを決して考え出してはいない。」
ラストもどこかの映画で見たような安直な作りでいい加減にしてほしくなる。