「『カメラは武器よりも強し』」ラッカは静かに虐殺されている ハクタカさんの映画レビュー(感想・評価)
『カメラは武器よりも強し』
劇中の言葉が印象的です。
なるほど、今はそうなのかもしれない。
そして私は、後藤健二さんが殺害された翌日の、NHKの「あさイチ」の柳澤秀夫解説委員のオープニングコメントが思い浮かびました。
家族や自身の身の危険まで冒して送ろうとしている情報。
なぜそこまでするのか。
彼らの望みは何なのか。
こういう映画を見て、私たちがどのように解釈するか、とても問いかけてくる映画でした。
難民受入国のドイツで、難民排斥デモが起きている映像が流れます。
「無知」「無関心」によって引き起こされたものだと思いました。
でも、こういう感想をもてたのも、今日この映画を通して、国を出ざるを得なかったシリアの人々の背景を知ることができたからです。
何も知らなかったら、私もデモに加担していたかもしれません。
昨日、韓国の光州事件を取り扱った映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』を見たばかりでした。
この2日間で、報道の大切さを痛感しました。
映画を通して感じたことがあります。
一貫して、女性が出てこない。
これらの国々で、女性の立場はどうなっているのか?
そのことが頭から離れなかったので、次は『ガザの美容室』を見てみたいと思います。
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