劇場公開日 2019年1月25日

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「バルス」あした世界が終わるとしても Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0バルス

2019年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

萌える

 題名に書いた『バルス』はラピュタのソレではありません。こう言えば、アニメファン各位には「あー、w」と自分の言いたいイロイロな事が何も説明する事なく理解して頂ける事でしょう。
 そう言う意味で、キャラ設定や脚本が別の人気作品を彷彿させてしまう時点で少々マイナスで、ならば似せない努力をするべきと言うのが持論です。まずそう言うキャラ的な引っ掛かりがありました。

 次にフルCGによる動画表現。見た目の漫画アニメキャラをリアルに動かす技術が、また一段と進化しました。ヌルヌル動く様は実写のソレを彷彿させる凄いモノですが、実はコレもやり過ぎるとアニメの良さを薄くしてしまいます。
 ディズニーやピクサーのCGに追いつき追い越して欲しい訳ではありません。日本のアニメらしい質感を残すCGであって欲しいのですが、今作は些かオーバースペックだったかなと思いました。

 そして世界設定。もう一つの世界が出来たその原理が何だかヤケに強引で、サスガにソレはないだろうと突っ込まれそうな代物。そこは独創性を追求したのかも知れませんが、寧ろ飛びすぎてしまってこの作品の設定題材には甚だイビツで馴染まないと思います。
『シュタインズ・ゲート』と言う人気作品がありましたが、平行世界と言う概念は比較的ポピュラーに用いられるものですから、ソレを妙に小細工する必要はなかったのでは?と。淡々と読み上げて説明するクダリも頂けません。
 国の一大事にイチ大企業が音頭を取る様も奇妙です。ただ日本政府は物語上重要な仕打ちを被るため中心に置けなかった事情は理解できます。でもやはりココは練り込みが足りない結果という気がしました。

 上記の数々はアイデアや工夫の余地がまだまだ残っている話で、現状の作品がダメダメと言う程ではありません。楽曲も『君の名は。』的なウケそうな雰囲気を醸してるし、大まかな展開も肉付けに難があるだけでなんとか成立は保ってはいます。

 結局色々な箇所があともう一息と言う印象で、平凡な感じに着地してしまいました。逆にチョッとした工夫とアイデアで劇的に好転しそうな作品です。

Geso_de_Nyoro