「封建制を打倒したブルジョワの武器が今や彼ら自身に向けられている。」マルクス・エンゲルス マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
封建制を打倒したブルジョワの武器が今や彼ら自身に向けられている。
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『親切、優しさ、友愛と聞き、涙を流す人々もいるでしょう。涙で権力は得られず、権力は涙を流さない。優しさを見せぬブルジョワに親切心では勝てぬ
人類みな兄弟?ブルジョワとは敵どうしだ。
プロレタリアとブルジョワの敵対は全体革命となる闘争である。
闘いかあるいは死か』
まぁ、だいたい、これが『共産党宣言』の趣旨だ。言わずもがなだが、現代に於いては、間違っていたと言わざるを得ない。これでは、暴力革命でしかないから。
『ブルジョワは個人の誇りを交換価値に変え、無数の自由を商業活動の自由と取り替えてしまった。そして、周期的な経済恐慌は、ブルジョワ社会をますます脅かす。そして、新たな販路を求める欲望で、ブルジョワは地球を満たす。あらゆる国との相互依存があらわれる、近代ブルジョワ社会は、呼び出した悪魔を、制御出来ない。封建制を打倒したブルジョワの武器が今や彼ら自身に向けられている。』と、正に今の資本主義の終焉を『共産党宣言』の中で語っている。正に今の閉塞した資本主義の事を語っているのだ。僕は凄いと思う。
因みに、共産党宣言は読んでいない。資本論は第2巻まで読んだが、僕には理解出来なかった。
この映画、単なる伝記映画ではないので、良いと思う。
また、ソ連や中華人民共和国を共産党の国と言っているが、精々社会主義であって、格差を作っている以上、国家社会主義国だと思う。つまり、共産主義なる国は歴史上一度も登場していない。
やはり、近現代史は学習する必要があると思う。大学の入試にはあまり出ないので、おざなりにされるけど、重要だと僕は思う。
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