劇場公開日 2018年4月28日

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「歴史を学び将来へ展望したい。」マルクス・エンゲルス れいすけさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歴史を学び将来へ展望したい。

2021年8月9日
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封建社会が崩壊してブルジョアジーがプロレタリアから搾取する社会。

1848年に共産党宣言が出され170年しか立っていない。しかしその間に第二次世界大戦、ソ連の崩壊など激動の歴史となる。

 日本や、アメリカでは、民主主義の社会にはなったものの、資本主義社会の矛盾が今も明確に露呈している。

利益第一主義は、公害を起こし食品の安全性を失わせ、人件費を安易に削る。

日本では、顕著に、労働破壊が起きた。わかりやすいのは、労働者の非正規雇用進み、労働者は、物扱いの道具になった。

労働者や労働力はマルクスが指摘したとおり商品になり、人間性や、ヒューマニズムが踏みにじられた社会である。

マルクスが議論交わす仲間の中で愛情や親切心、気持ちに、ヒューマニズムを訴える議論に、対抗にして、理論的な基盤が必要だとマルクスがとく。

ヒューマニズムはもちろんに大事だが、それらを実現する方法論がなくてはしかたない。

マルクスが書いた資本論は資本主義の矛盾を暴き将来的な重要な道しるべを残した。

共産主義社会がくるとは、問題がありすぎて、思わない。成功例がないから。ただ1000年後に来ないとも限らない。

しかし、マルクスが示した理想や道しるべを参考にしながら、まずは成功例である、たぶん、北欧にあるような社会保障が優れた福祉国家などには転換していくべきは、明らかだ。

日本社会は既に破綻寸前だとおもう。

マルクス、エンゲルスともに、非常にひととなり、人間味溢れて描かれていた。それぞれが愛する恋人がいた。それも素晴らしい人格を持った配偶者で何か羨ましい。

マルクス、エンゲルスの苦悩も見えた。合意形成の難しさも垣間見れた。二人がであったことが奇跡であり、二人を支えた恋人や、取り囲む労働者との出会いも奇跡に見える。

歴史は必然で推移するとマルクスがいうが、人の出会いは、奇跡の連続であり、そんな奇跡の中で人が情熱を持ちながら、ヒューマニズムを訴えながら、周りを感化することが社会を突き動かす言動力になっている。

映画的には難しい。

れいすけ(休眠中)
Bacchusさんのコメント
2021年8月16日

コメントありがとうございます。

そうなんですよね。頭では理想的なものとわかるけれど性善説じゃないと思いますし。

Bacchus
mittyさんのコメント
2021年8月16日

れいすけさん、コメントありがとうございます。
>利益第一主義は、公害を起こし食品の安全性を失わせ、人件>費を安易に削る。
その通りですね!
今、マルクスやエンゲルスが見直されているのがよくわかります。

mitty
kossyさんのコメント
2021年8月9日

れいすけさん、コメントありがとうございます。
労働基準法もむずかしいですね。
やっぱり日本の現状からみると、労働者派遣法が酷いのだと思いますよ。

kossy