劇場公開日 2018年5月19日

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「アマゾンズが真の仮面ライダーになる映画」仮面ライダーアマゾンズ THE MOVIE 最後ノ審判 シネマニアV3さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アマゾンズが真の仮面ライダーになる映画

2018年5月21日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

知的

3年前、このネット配信作品が映画化までするなんて誰が想像できただろうか?

結論から言わせてもらうと、仮面ライダー映画として心から愛おしく思える作品になっていた。「アマゾンズ」としてだけではなく、「仮面ライダー」として。

「仮面ライダーに牙を取り戻す」そのコンセプトから2016年にシーズン1が始まった。平成1期にあったかつての刺激が復活して、世代の自分にはどハマりした「ヒーロー番組」だった。そして、翌年シーズン2。更にドラマ・描写が濃くなり良作感は確実に増した。ただ、とことんニチアサとは区別化させる作りを徹底した結果、「ドライブ」・「エグゼイド」とはまた別の意味で「仮面ライダー」っぽい作品ではなくなってしまった、というのが個人的なドラマシリーズの感想。

劇場版の私の解釈はズバリ!露頭に迷う異形の者が初めて仮面ライダーとしての立ち位置を確立する、物語!実際これまでも長編もので似たテーマはやっていますが、どれも悔いが残る結果のものが多かった。私は今作で初めてそれを描くのに成功したと考えている。本編のラストシーンはついつい真、ZO、ブレイドを思い浮かべてしまった。

とあるタブーを行うことで、あるものを確立させるあたりは宗教観を感じた。今作中のテーマもものすごーく濃かった。各キャラが犯した「罪」によって人間、アマゾン、仮面ライダーが完成される、このあたりの構成が本当に精神的にエグい。でも上手い!w流石、高橋悠也さん。

キャストの演技は本当に素晴らしかった。製作陣も一丸となって過酷な現場に魂を投じているのが伝わってきた。悠と仁の肉弾戦もいいシーンだったよ...もはや子供はポカーンだろうけどw 今後も応援したくなるメンバーばかりだった。

長文失礼。
「アマゾンズ」の完結編と考えると確かにスケールは少々物足りないという意見も否めない。そもそも単体で終われないくらい壮大だから。ただ、番外編、単体物と捉えるなら。アマゾンズとはそもそも何だったのかという問いのまとめにもなり得る映画だと思う。「アマゾンズ」もこの映画でついに「仮面ライダー」として無事着地した言える、と自分は思うけどいかがでしょうか?

シネマニアV3