「【”希望を叶える事と”強欲”を満たす事は違う!”近代アメリカに再び降誕した女神戦士が、人間の飽くなき欲望、世界の破滅を止めるべく”自らの恋人への想い”を封印し、宙を舞い、疾走する姿に魅了される作品。】」ワンダーウーマン 1984 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”希望を叶える事と”強欲”を満たす事は違う!”近代アメリカに再び降誕した女神戦士が、人間の飽くなき欲望、世界の破滅を止めるべく”自らの恋人への想い”を封印し、宙を舞い、疾走する姿に魅了される作品。】
ー冒頭、全作と同様に外界から隔絶したセミッシラ島で行われる、アマゾン族の女戦士達の戦いに魅入られる。幼きダイアナも、競技に参加する。
女王で母でもある、ヒッポリタ(コニー・ニールセン)、叔母アンティオペ将軍(ロビン・ライト)が見守る中、奮闘するが・・。
”恥ずべきは真実から目を背ける事”
と諫められてしまう。ー
■第2作目も、美しいセミッシラ島から物語が始まることで、気分が高揚する・・。
◆第2作の時代設定
・1984年 アメリカの首都
劇中で描かれている通り、バブル絶頂期。
人々は、浮かれ、欲望のままに生きている・・。
そんな中、ワンダーウーマン、ダイアナ(ガル・ガドット)は、スミソニアン博物館の考古学者として、働いている。
- うわわ・・。当たり前だが、第一作の第一次世界大戦末期と容貌が変わっていない‥。ゼウスから命を貰った女神様だからね・・。
ガル・ガドットさんも変わっていないなあ・・。女神様だからね・・。-
■印象的な登場人物たち
1.バーバラ(クリスティン・ウィグ)
ダイアナの同僚だが、ドジで目立たない真面目な女性。だが、博物館に持ち込まれた盗品のマジカル・ストーンに”ある願い”をしたために、変貌を遂げていく。
- クリスティン・ウィグの変貌ぶりが、凄い。元々お綺麗な女優さんであるので、変貌と言うか、戻っただけか・・、と見ていたら、ドンドン、”チーター”に変貌していってしまう。-
2.マックス(ペドロ・パスカル)
虚業の実業家。
ー 彼が、マジカル・ストーンそのものになって行く過程の描き方が、少し残念。特に、当時の米国大統領、レーガンに似た俳優さんたちを取り込んでいく過程が粗いなあ・・。勿体ない・・。
あと、貴方は「猿の手」をキチンと読むように。短編だから、サクッと読めるぞ。”欲”と”代償”の関係性が、怖ーく書かれているからね。-
3.スティーブ(クリス・パイン)
ダイアナが、今でも忘れられないかつての恋人。元アメリカ空軍の飛行士。彼も、ダイアナが、マジカル・ストーンに”願って”他人の姿を借りて復活する・・。
- ”恋は、盲目”
女神様も、初恋の男は、忘れられないんだね・・。ー
■印象的なシーン(ちょっと、残念なシーン含む)
・スティーブとダイアナが、マックスを追って、近代の飛行機を拝借してカイロへ向かうシーン。ダイアナは50年ぶりに、透明になる力を使う。二人で力を合わせるシーンが良い。スティーブも、近代の飛行機を見事に操縦。(ここは、突っ込まずに、楽しく観たいね。)
・マックスがカイロの石油王を取り込み、謎の壁を霊力で作るシーン及び、その後の展開。結構ストーリー展開が粗いが、ダイアナが”ヘスティアの縄(真実の投げ縄)”で、マックスを追っていくシーンは見応えがある。
久しぶりの大型娯楽大作感を楽しむ。
特にカーチェイス中の、トラック前転シーン及びダイアナが宙を舞うシーン。
・ダイアナが自らの欲を絶ち、スティーブと別れるシーン。
- 自らの願いでこの世に復活したスティーブではあるが、辛いよなあ・・。ー
・最早、人間ではない姿の、”強欲”に取りつかれたバーバラと、ダイアナの戦いのシーン。
・狂気に駆られたマックスを眼前にしながら、”世界”に語り掛けるダイアナのセリフ。
- ここは、是非、劇場で・・。現代で生きる我々に語り掛けるような、金言が沢山である・・。沁みる・・。ー
<久しぶりの米国娯楽大作を堪能した。
多少のストーリー展開の粗さには目を瞑り、神であるはずのダイアナまでもが、恋人と会いたいために”欲”に翻弄される部分と、人間の”強欲”の醜さにスポットライトを当てた部分が秀逸。
又、女性を邪険にする男性を完膚なきまでに叩きのめす“力を持った”バーバラの姿など、パティ・ジェンキンス監督節炸裂である。(ちょっと、やり過ぎ感はあるが・・)
マックスも真の悪党ではなく、実は心優しき父親であった・・、
と言うところも、娯楽大作としては、マア、良いかなと思った作品。>
■蛇足
個人的に好きな妙齢の女優さんは数知れずだが、
・ゴルシフテ・ファラハニさん
・モニカ・ベルッチさん
・そして今作の、ガル・ガドットさん
は、外せません・・。
『猿の手』…おっしゃる通り短い話なので、修学旅行とかでも人を怖がらせる話として使える、というか、雑魚寝部屋が盛り上がりますよね。コロナ収束後のそんなシーンが早く訪れますように🙏🏻