「ホラーだが根底には友情」IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。 カカさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラーだが根底には友情
本日、IT イット THE END “それ”が見えたら、終わり。を観てきました。
良い点悪い点に分けて、レビューを書いていきたいと思います。
★良い点
1、友情物語
今回は、R15の設定ということで、それなりに覚悟してみたのですが。観ていくにつれて思ったのが、R15ホラーではあるが友情を強く感じるなぁというとこです。
その理由として各キャラごとに思い出を求めるシーンがあります。その中で、少年時代に拭いきれない劣等感や想いが色濃く映っていました。それを背景にキャラクターたちの成長が見られます。
確かにホラー要素はありますが、今回のテーマは友情や想い出が強いと感じました。
2、役者の演技がすごい
注意してみると、仕草や言動などがとても細かい!
こう言われることでどう感じるのか、動くのか、それがナチュラルに表現されています。
3、ルーザーズの感情に深く入れる。
1でも書きましたが、劇中に各キャラクターの思い出を集めるシーンがあります。
もちろんホラー要素が大半を占めますが、注目すべきは登場人物やそのシーン。
キャラクターたちがどういう事を背負っていて、どういうことが弱点なのか
それによって役者たちはキャラクターを的確に表現しているように感じました。
4、圧巻のペニーワイズ
やはりペニーワイズ!!怖い!!!恐ろしい!!!
こいつはこうでなくては!!!もはや洋画特有の音デカもビックリ要素までもが圧倒的存在感を出す彼に喰われるものに過ぎない、この映画を冠する主役なのだと感じさせます。
★悪い点
1、長い・・・
とにかく、映画時間が長い。序盤はドキドキしますが、中盤あたりから特に話の跳躍もなく退屈に感じる場面があるかもしれません。
しかしそれは、終盤までの前座だと考えてほしい。
2、ペニーワイズ・・・
今回、ペニーワイズは確かに圧巻でした。
しかし、今回は友情という土が根底にあり、そっからホラーという木が立っているようなイメージ
なのでペニーワイズに関して、前作以上のインパクトは感じられませんでした。一緒くらい。
3、ルーザーズ・・・
中盤あたり、ペニーワイズという恐怖に面白いくらいにグダるルーザーズ。
当たり前っちゃ当たり前だけれど、人によっては眠くなる危険性も・・・
まぁそれもルーザーズこその脚本なのかも・・・
★総評
はっきり言ってしまうと、最初は退屈に感じてしまうかもしれません。
しかしそれでも僕はお勧めしたい。ペニーワイズという恐怖の中で、27年経った今でも、友情と思い出という抵抗力が生まれ恐怖に打ち勝つ。その様がとても美しいと感じました。
ゴリゴリのホラー目当てで見に行くとなるとあまり合わないのではないかと感じます。
また何か思い出したら書こうと思います。かかレビューでした。