劇場公開日 2025年4月25日

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「北欧発のゲーム文化となぜか暑苦しい方の米国コンピューターカルチャーを魔合体させてしまった!だがそこがいい、な一作」マインクラフト ザ・ムービー yuiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 北欧発のゲーム文化となぜか暑苦しい方の米国コンピューターカルチャーを魔合体させてしまった!だがそこがいい、な一作

2025年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

『ジュマンジ ネクスト・レベル』(2019)とか様々なゲーム原作映画に出演しているジャック・ブラックはまあいいとして、なんでジェイソン・モモア?それこそ『ジュマンジ』のドウェイン・ジョンソンの役回り?と思っていたら、微妙にマッチョ感漂うかつての米国コンピューター文化の具現感が予想外に似合っていて、笑うと同時に妙に感心させられました。ジャック・ブラックとの過剰な身体的な接触はいらんけど。

物語としては青少年の兄弟(エマ・マイヤーズ、セバスチャン・ハンセン)と、どういう訳か二人の大人(ジェイソン・モモア、ダニエル・ブルックス)がマインクラフトの世界に迷い込むと、そこに囚われていたスティーブ(ジャック・ブラック)に出会う…という展開。要するに1995年版の方の『ジュマンジ』によく似た構成となっています。

戦うべき相手がはっきりしているし、元の世界に戻るため世界のあちこちを旅するという物語の筋も概ね予想通り、ではあります。じゃあ先が読めて退屈なのかというとゲームのマインクラフトに触れたことがある人なら思わず笑ってしまうような設定、描写が満載で、それらをうまく物語に絡める手際の良さも含めて、なかなか気を抜く隙を与えない作品となっています。

マーリーン副校長(ジェニファー・クーリッジ)とマインクラフトのモブキャラ、村人との交流とか、「そんな要素、いる!?」という部分も含めて、楽しめる作品でした。

原作ゲームの「マインクラフト」に触れたことのない人でも、前述のように異世界転生ものの定型的要素に則った構成となっているので、前知識なしで十分物語を楽しむことができます。が、「マイクロソフト」に詳しい人に鑑賞後に解説してもらうと、さらに楽しめること間違いないです!

yui
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