「気に入った作品」マインクラフト ザ・ムービー ユートさんの映画レビュー(感想・評価)
気に入った作品
先ず、スティーブとは何か、ということを知らずに観た。
スティーブというのはゲーム「マインクラフト」に於ける初期の主人公の男性キャラクターの呼称らしい。
そういう訳で、プレイヤーにとってはあらゆる人々に操作されているスティーブなのだが、それをジャック・ブラックがノリノリで演じているのが楽しい。
序盤の人間ドラマも、笑いありながらしっかり作られており、監督の本気が伺える。
似てる映画とすれば「ジュマンジ」などがそうだろう。
この映画で不思議なのは、もう一人の主人公とも言えるガーベージマンがひたすら痛い目に遭うことにある。
物語の進行役でもありながら、失敗を繰り返し続ける姿はフィジカルなコメディリリーフを担当していた。
格闘技が強い(ことに気づく)お姉さんと、発明が得意な弟、動物の手懐けが得意な女性、それぞれとても良かった。
欲を言えば、僕はエンダードラゴンが見たかった。だが、僕も後で調べたら、それはジ・エンドという場所に現れるもので、ネザーでは無いらしい。
ネザーの魔女が侵入してくる、というシノプシスでまとめるならば、ジ・エンドまで手を広げなかったのは正解かな、と思った。
ただ欲を言えば、魔女が魔女のままやられてしまうことには、うーん、とも思った。好みではあるけれど、魔女も昔はダンサーを目指していた、という筋書きがあるなら、ものづくりの面白さに気づいて、自分の過ちに気づく、という展開でも良かったと思う。
書くのは難しいかもしれないけれど。
という訳で、ここがもっとなあ、という欲は色々あるのだけど(あと最後に登場人物のことももっと整理して欲しかった)、全体的に「マインクラフト」をプレイしたことが無い人でも分かるようになっていたと思う。
面白いシーンもあるし、ふふっと笑えるアクションコメディにもなっていた。
最後にスティーブが出会うアレックスという女性は、「マインクラフト」に於ける主人公キャラクターの女性版のように作られたものだと後から知り、ああだからあの二人は最後出会ったのか、と分かりました。
気に入った作品です。
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