「本編も悪くないけど、エンディングが最高!」レゴ(R) ムービー2 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
本編も悪くないけど、エンディングが最高!
ユニークで、面白楽しく、ノリノリ。意外なストーリー展開や感動的なメッセージも込められた、全く新しいレゴアニメーション映画。
スピンオフ的な『レゴバットマン』も面白かったが(『レゴニンジャ』はビミョーだったけど…)、やはり本家が“最高”!
その続編。
話は前作のラストから直結。
襲来したキュートなデュプロ星人によって、ブロックシティは荒廃した“ボロボロシティ”に。
住民たちは殺伐とし、ルーシーは苦悩のナレーションする中、エメットだけは相変わらず呑気。頭空っぽと言うか、何事にも動じない鋼の精神の持ち主と言うか…。
そんなある日、シスター星雲からやって来た将軍に、ルーシーたちが連れ去られてしまう。助けるべく、エメットは宇宙へ…!
レゴアニメの面白味は、全てをレゴブロックで表した世界観や登場キャラが織り成す騒動や冒険だが、個人的にはパロディーネタの数々。
前作はそれがツボにハマり、実は本作鑑賞の最大のお楽しみ。
今作もそれはたっぷりと!
前作から5年。その間に公開され、ヒットした作品のネタがいっぱい。
まずこの荒廃した世界は言わずもがな、マックスがマッドしたあの作品。
宇宙が舞台となると、会社は違うがあのスペース・オペラ。
遂に実写でも結集した某ヒーローチームに、まだ実写では合流してない緑のヒーローが一足早く。
そして、孤高が好きそうに見えて実はかまってちゃんなコウモリヒーローは今回も色々いじられる。
最たるは、エメットに協力する新キャラ、レックス。宇宙のならず者で、ラプトルの調教師という設定は、声を担当した人気スターの演じてきた役そのもの。
ちなみに、エメットとレックス、声担当が同じなのは、ちゃんと意味アリ設定。
笑いのキレがgood!
ワクワクの冒険アクション。
所々ミュージカル。(頭にこびりつく歌もいいが、エンディングの歌は必聴!)
前作同様、感動的なテーマやメッセージも。
今回も充分面白い。楽しい。
だけど、前作ほどではなかったというのが、本音。
やはり前作は、“レゴアニメ”が斬新だったし、それに驚きのラスト! これらのポイントが高かった。
勿論本作も、レゴ表現は素晴らしいがちと見慣れてしまい、前作のあのラストを知っちゃってるので、きっとこういう事なんだろうなぁ…と、端からそんな考えで見てしまう。
それでも、
ある世界の○○愛。本当は一緒に遊びたい…。
“アルママゲドン”はウケた。
エメットが見た夢。
当初、今回の敵だと思った“わがまま女王”。本当の敵は…。
レックスの驚きの正体。
ルーシーの為にタフな男になろうと奮闘するエメット。が、それが原因で…。
無理に変わろうとする必要はない。ありのままの自分で。
普遍的なメッセージや捻ったアイデア。
前作ほど“最高!”ではないが、今回も“悪くない”。
本編終わっても、お楽しみはまだまだ。
エンディングは見逃し厳禁!
本編なんかどうでもいい。
エンディングこそ本当の主役!
スゲー映画を作ったスゲー奴らの名前を読め!
ここ、一番ウケたかも(笑)