「死霊館シリーズの面汚し」死霊館のシスター かずまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
死霊館シリーズの面汚し
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死霊館シリーズのいちファンとしてはっきり言わせていただく。
シリーズの面汚しなのでこの監督はもう二度と死霊館の名前を使ってメガホンを取らないでくれ。
死霊館シリーズ(ジェームス・ワン監督作品に限る)には、視聴者が悪魔の存在を信じてしまうくらい恐怖の演出や悪魔という存在の表現が非常にリアルであった。そこには人間味というものが良く表現されたことで、視聴者が感情移入しやすいことも要因であった。
しかし、今作はそのシリーズが培った恐怖感を履き違え、端的に言うなら以下の通りである。
「潤沢な予算で作製したパニックゾンビ映画」
これに尽きる。
真に恐怖の存在であるべき悪魔というもの(今回はヴァラク)がただのゾンビであり、壁やら椅子やら色々なところから手や顔が飛び出てくる。シリーズではなかなか悪魔が姿を現さないこともその恐怖心を増幅する要因であったのにヴァラクはどんどん出てくる。すごい出てくる。
登場人物も頭の中空っぽですので、ヴァラクのやりたいように動いてあげてます。神父とシスターは最初から最後までなにもしません。
調査に来ました〜、なんか怖いな〜、キャー、ワァー!、十字架十字架!、キャー!、十字架十字架!
これだけです。悪魔祓いもやりません。
ほかにも言いたいことは山ほどありますが、面汚しであることだけは伝えさせていただきたい。
観たいと思っている人は観ても良い。潤沢な予算があるので映像はしっかり作られており、そこだけは観られます。そこだけ。
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