劇場公開日 2018年9月21日

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「聖なる象徴への冒涜」死霊館のシスター KinAさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5聖なる象徴への冒涜

2018年9月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

死霊館本編とはテイストの異なる、ゴリゴリのゴシックホラーアドベンチャー。
強引に一作目に繋げる感じ、嫌いじゃない。急いで予習復習して良かった。フレンチ…!

ストーリーはあって無いようなもの、超王道。日常を徐々に侵食され喰われ飲み込まれていくような恐怖は皆無。
正直物足りない気持ちもいっぱいあるけど、ゴテゴテした出来事が次々起こるし、そのビジュアルや力技感が好きなので楽しかった。
悪魔も銃とか使うんだ、という残念な発見は置いておいて。

キリスト像やマリア像、十字架など聖なる物の象徴を冒涜するような霊障が大好きなので、首の取れたキリスト像は非常にゾクゾクして良かった。
欲を言えば墓や廊下の大量の十字架を全部逆さにして欲しかった。

若シスターはともかく経験のある神父がだいぶチョロかったのが残念。
恐怖に足を踏み入れる際の違和感が気になって、怖いシーンを作るための行動にしか見えなかった。
大体ホラーなんてそんなもんなんだけど、人間側が霊障に抗いつつその抵抗を押しのけた恐怖演出に強い魅力を感じるので。

何だかんだ言いつつ、ホラーのアトラクションムービーとして気軽に楽しく観られる好きな作品。
シスターの装いが白も黒もとても美しくて好き。
主演のアイリーンがウォーレン妻にそっくりだなと思っていたらまさかの実姉妹。これは胸熱すぎる…彼女に憑依して欲しかったな。

KinA