劇場公開日 2018年9月21日

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「死霊館のシスター」死霊館のシスター leftswitchさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5死霊館のシスター

2018年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

なるべくネタバレしない様に書きますが、
最初から最後まで暗いシーンが多くて、兎に角見づらい。
細かい演出が分からないままどんどん展開し、未消化のまま取り残される感覚。

肝心な内容が雑というのが一番の感想だったし、恐怖シーンの演出が古典的といった印象。
静寂を与えて後ろからドーン!みたいな。
こっちかな?と思わせて逆側からドーン!みたいな(笑)

画像と音の重厚感はシリーズを通して一貫してさすがですが、正直なところそれに尽きるといった印象。

例えば、修道院の入り口の首つり現場の血が乾かないどころか、増える理由とか、その遺体が移動されている理由とか…
修道院の中での多くの修道女達の役割が不明瞭だったり、礼拝堂で24時間交代で祈り続ける必要がある意味や、「祈りの最中は振り向いてはいけない」といった警告が何に繫がるのか?
その場面場面の演出は怖いが、それが全て最終的にストーリーに連動する事なく、兎に角怖いシーンの連続といったところ。

さらには見習い修道女のアイリーンを含め、3人の主人公達が強すぎる。
もちろん、最後に悪魔に勝つ為に強さは必要なのは分かるが、ストーリーの中で起きる怪現象は結果的に3人には何も通用しない。
後半は安心して見てられるというか、3人は各々に襲われても、暗く迷路の様な修道院の中で何度も巡り会える奇跡のオンパレード。

点と点が線に繫がるという、謎解き要素ほぼ皆無。
そういう意味ではアベンジャーズ的3人。

ホラー映画好きとしては、洋物ホラーの独特の空気感やら重厚感は十分楽しめたのだが、もう一度見たいかと言うとそうではなく、内容は無いよ〜って事で終わりたい。(汗

leftswitch