「α波とマイナスイオンを浴びに」劇場版 のんのんびより ばけーしょん Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5α波とマイナスイオンを浴びに

2018年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

幸せ

 作品ファンには今更説明など必要なく、文字通り夏休みのひとときを沖縄で楽しむ各メンツを観ながら穏やかな気分を味わいましょう、と云う完全なるファンムービーです。当然予備知識は多少必要で、全くご新規さんだとキャラ設定やキャラ性格上の行動原理が元になってるネタがイマイチピンとこなくて、面白さが若干割引かれるかも。
 そして『日常』系の代表作であるゆえに、内容に一切の事件性がないためスリルもサスペンスもアクションもスペクタクルもなく、淡々と時間の経過をお送りされるだけですので楽しむのもコツが要るのです。まぁそれはともかく…

 原作漫画がベースになっていて、そこにオリジナル要素を巧く織り込んだ内容ですが、予想以上に楽しい仕上がりで観て満足のいく作品だと思います。言及はありませんが分校の修学旅行みたいなノリです。
 沖縄の石垣島から船で渡る竹富島、ココが今作の舞台となります。観光主体の内容なので地域の名所やスポットを紹介しつつ、アクティビティを楽しむシーンを観ながら、あ〜イイ所だなぁとシミジミ感慨に浸る。そんな様子を眺めていたら70分が経過します。夏休み忙しくてどこにも行けなかった貴兄には、この作品を通して行った気分になって頂ければ…w

 非の打ち所のない良作と言えますが気になる点。一穂や駄菓子屋、このみちゃんは不明ですが他のメンツは蛍以外は飛行機が初めてで、その辺の悶着を期待してましたがワリとアッサリでした。
 最終エンドで宮内姉妹が帰宅した際、自宅がカラッポ?だったのが気になります。原作でも両親は一切触れられていませんが存在はしてる筈なので、家に明かりがついてるなど人の気配?的なものがあれば尚良しかなと。

 そんな訳で、まだ首都圏は猛暑酷暑がアホみたいに続く中、涼し気で穏やかなリラクゼーションアニメをのんびり堪能してはいかがかと思った次第です。
※搭乗した飛行機はPeach?(関西〜石垣)

Geso_de_Nyoro