心と体とのレビュー・感想・評価
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ゆっくり学ぶ恋するきもち。
マーリアは知らないのだなと思いました。
人付き合いもなにもかも。
はじめてのいろいろをゆっくりゆっくり学んでいく姿にほっこりします。
同じ夢を見るという共通点に心が踊ったので、その興味にまっすぐ突き進んだわけだけど、その道程が一般的でなさすぎる。
なので、人生を諦めた中年男の心がすぐ折れるんですね。
やだー純情、二人とも!と微笑ましいような、あぁん違うって!とやきもきもしました。
結構私はややこしいふたりのよちよち恋物語としてすごく好意的に受け取りました。
そして、マーリアがダウントンアビーのアンナ役の人に似てるなーと思ってました。違う人ですが。
マーリアが、調味料入れや、レゴや、マッシュポテトや、ぬいぐるみで、会話の練習をするところ、すごく切なくなりました。
未知のものを得ようとする試みが前向きで、がんばれって思いました。
ポルノを無表情で見たり、音楽を呆れられながら視聴するのとかは、笑かしにかかっとるな?と思いました。
CD屋のオネェちゃんがおすすめしてくれたギターの曲を、初めて聞いた事、マーリアはハッとして電源切ってましたが、切なさを知ったのでないかしらと予想します。
すてきな曲でしたものね。
ポルノやドラマや公園での盗み見(怪しすぎw)や黒いトラで学んで、たぶんいける!と思って泊まりに行きます!ゆうたのに、おっさん振られた思って心のシャッターガラガラ閉店ーって感じでねぇ。
まさかそれで手首切るって…あかんよーまだいけるよーとスクリーンのこっちから(心で)叫びました。
わざわざ手首切る用の割れガラス作って、あの曲かけてってところに、ちょっと笑ったけども。そのあと止血もせずに愛の告白からの、病院抜け出すくだりは、マジでコントすか?と思いました。
後朝の朝に、おおきな声で笑ったマーリアに幸あれと思いました。
鹿ちゃんたちの逢引が、本当に逢引に見えて、鹿ちゃんに萌えました。
ただ鹿ちゃんたちの顔を写しているだけなのに、セリフが聞こえてくるようで、不思議な気持ちになりました。
あの二人にはずっと敬語で喋り合って欲しいです。
私は2人が結ばれたので鹿の夢は見られなくなったと解釈しました。
性格の不一致というかジェネレーションギャップもあるだろうけど、でこぼこ道を2人で歩んで行くという明るい結末と読みますが楽観的すぎ?
【透き通るが如き白い肌のコミュニケーション不全の美しき女性と孤独な中年男の愛を、静謐に描く物語。ローラマーリングの”What He Wrote”が流れる映像の美しさと儚さは比類なき作品である。】
ー イルディコー・エニュディ監督が18年振りに発表した長編ハンガリー映画。ー
・マーリアを演じた、アレクサンドラ・ボルベーイの”漂白感”が圧倒的な静謐な美しさで、この作品の世界観を支えている。
・マーリアが働き始めた精肉工場の片腕が不自由な上司エンドレとマーリアの不器用な恋を”雄雌鹿”の山中での姿を象徴的に絡ませて描き出す。
・冒頭と、それ以降随所に現れる雄雌鹿のモノトーンに近い映像が秀逸。
・コミュニケーション不全故、漂白の肌の、マーリアの手首から流れ出る鮮血・・。
・”ローラマーリング”の”What He Wrote”が流れる映像の儚さ、美しさは比類がなく、何故か落涙してしまった作品。
旅から戻り、”ローラマーリング”のCD数作を購入した事は言うまでもない。
<イルディコー・エニュディ監督の独特な世界観、映像に圧倒的された、とても好きな静謐な美しさを醸し出す作品でもある。>
<2018年8月14日 旅先のミニシアター"京都シネマ"で鑑賞>
無残な失敗作。
おじさん的には最良のラブストーリー
サバンだか何だかは不明だけど、マーリアは普通じゃ無い美女。主人公はと言うと、これまた詳細は不明だけど片腕に障害を抱え、ルックス的に若い女の子と恋できそうには見えない。
その二人が同じ夢を見てしまう。更に、夢の中で逢瀬を重ねて行き、現実でも恋仲に。紆余曲折ありすぎの末にね。
男を落とす歩き方とか、おばあちゃん余計なこと吹きこまんとってーーー、ん?確かに歩く姿をだけでもドキっとすることにおどろいた。おばあちゃん、良い味纏ってます。
バスタブで手首切られた時にゃエーーーー‼️でしたが、意味深なハッピーエンド。
おじさん的には受け良いでしょ、マーリアがとにかく可愛い、自分の恋心に気づいてからの行動がハッキリして以降は特に。アップ顔のシーンが多いんだけど、美しいです。女子的にはダメでしょうか、主人公がイケメンじゃ無いから。
破局も予感させるラストが、ただの甘ったるいファンタジーモノじゃ無いよ、って言う後味になってます。少しだけビターな終わり方が、これまた気にいったーー!
生きる
けっこうよかった
寝不足で見に行ったら、夢がテーマなこともあって少しうとうとしてしまった。
女の子が深刻な発達障害で、主人公は片腕が効かない。そんな二人が夢の中で鹿になって繋がり合う。あの後、ふたりは幸せになれるのだろうか。あんまりうまく行くイメージが持てなかった。
女の子が会話を反芻したり、シュミレーションするのが面白かった。実際の会話はシュミレーション通りにはならないけど、修正ができなくてちぐはぐな会話になるのが面白かった。
とんでもない出血の量に見えたのだが、平気そうだった。目眩とかしなかったのだろうか。
痛々しい陶酔劇
白雪姫
いかれてる映画でした
ファンタジーのようなリアル
観終わったあとに無表情になる。 そしてその評定のまま”頑張らねば”って少し励まされる。じんわり良い映画。
がっつりラブストーリーかと思いきや、ヒロインの人間成長的な側面も強くて良い意味で裏切られた。愛だけではない。
前半は食肉処理場の生理的な不穏さと共通して見る夢の謎/ミステリーな要素の緊張感でひっぱる、がめちゃくちゃ惹き込まれるわけではありませんでした。
しかし中盤からヒロインのマーリアが変わっていく……いや変わろうとしていく描写が始まってからが素晴らしい。
マーリアは人とのコミュニケーションのとり方がわからない傾向がある。前日に会話のシミュレーションをしたり、ルールから逸脱できなかったりする。
そんな自分の個性をしっかり認識して、人に相談して、自分で変えようとして変化していく。その様子がステキ。
他と違う人だって、それを認識して努力してるんだ。そのために人に相談してもいいんだ。
そんなことを教えてくれる映画。
変わっている人をシリアスとコミカルを含みながら描くのはNHKにようこそ!を思い出した。
ただシリアスとコミカルのバランスは反対かな。本作はシリアス/アート的な側面が強い。
ここらへんが日本と海外の映画/エンタメの違いだなぁ。邦画ではこんな作品にはならない
ラストの朝のシーンの意味は……なるほど、人生ですな。ヨーロッパ映画らしい。
昼のシーンが多い前半から夜のシーンが増える後半。なんだか映画全体で1日だった感覚。
人生全部じゃなくて、人生のちょこっとを切り取った物語なのかも。
ラブストーリーであるし、”人生”、”生きるってこと”はどういうことなのか教えてくれる映画。生きづらく感じてる人ほど響きそう。
ポスターなどの印象ほどは重い/暗い作品ではなかったです。軽い作品でもないけど;そういう意味では人生ここにあり!にも近いかな。
あと夢に現れる鹿の神秘性には目を奪われる。鹿の顔ってすごいな。神様みたいだ。目と毛並みを見ているだけで体の血がドクっと脈打った。
あと演技が完璧。CG?
同じ夢
同じ夢を見たのがきっかけで惹かれ合う2人。
あの夢を何度も何度も見合うというのはどうゆう事なのでしょうか。
お互いの願望が夢の中で繰り広げられているのでしょうか。
主人公の女性は、人とのコミニュケーションが苦手と言うよりは、一種の病気をお持ちの方なのだと解釈しました。
Bランクにする牛の肉の理由に数グラムのズレすらもわかる、細かいことにずば抜けた知識があり、人とのコミニュケーションは苦手。
そんな彼女の笑った顔をずっと見てないなと思いながら映画を見てました。
リストカットして死のうとしていたら、腕の悪い彼からの電話で、ハッとなったシーンはソワソワしました。
最後彼と結ばれて2人で朝食を食べているシーンで初めて彼女が笑ったところは素敵でした。
パンクズが気になってるのも彼女だからこそのシーンてますね。
好き嫌い分かれると思います、淡々とした人の日常を見るのが好きな人はおススメです。
マーリアかわいい!
マーリアかわいい!ってひたすらそこに注目しちゃったな。
《心と体と》ってタイトルがテーマになってると思うんだけど、そこより「マーリアかわいい!」ってところに気持ちがいっちゃう。初めの方に自宅の食卓で「うまく返せれば会話が続いたのかな」ってやるんだけど、もうそこからメロメロ。
だんだん切ない事情も解ってきて、財務部長も「うまくいかないと思う」ってツレナイ態度になるんだけど、これも凄く解る。マットレスから乱暴に空気を抜くところとか「解るわ―、わかる」と思って観てたもん。
あとその前にマーリアが食堂での会話を何回も予習して、その通りに話そうとすることろも「解るわ―」と思った。これ、緊張してコミュニケーション取ろうとするとやっちゃうよね。
それで財務部長にツレなくされたマーリアは浴室で手首切るんだよね。だいたい手首切るシーンって「こんなんで死んだらアカンやろ」とちょっと思うんだけど、これは完全に同意した。もう、これしかない。
そして、救われるとしたら、財務部長が来るしかない。映画の雰囲気的にこのままエンドロールでも成立するので「どうすんだ、どうすんだ」と思ってたら、来たね。そして簡単な決定的な一言。
物語通じて、マーリアは拙いけど、変わろうと物凄い努力すんだよ。それが「愛ってすげえな」と思わせるし、そのマーリアがメッチャ可愛く感じる。
じゃあお前、マーリアと付き合えるのかよって言われたら、どうだろね。日常生活は大変だと思っちゃう。財務部長さんは、そこ越えられるんだよね。愛だから。
テーマの《心と体と》のところは、《心》だけじゃないかって気がしたのね。財務部長さんも体を求めたというよりも、心の証を確かめられるのがそこだったんじゃないかって。
工場の女の人を連れ込んでやる激しい性交と、マーリアとのただ見つめ合っているだけのような性交と、その辺がテーマ関連なんだろうな。愛だな。
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