「現代版南北戦争」ブッシュウィック 武装都市 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
現代版南北戦争
突如現れた武装集団が一般市民を襲い出すという、銃社会アメリカならではの作品。そんな異文化の中ではいつしか暴力による分断があるのだろうか、ゾンビ映画のように人の命を軽んじる内容に唖然とするしかなかった。
長回し映像が多く、リアリティを醸し出す手法としてはよく出来た作品だったとは思うが、主人公たちにどうも感情移入しにくい異次元的なところに置いてけぼりを食らってしまった。
アメリカ南部の州が合衆国から独立することを議会に認めさせるため、攻撃対象として選ばれてしまったブルックリンの町ブッシュウィック。アメリカの50ある州はそれぞれが独立した国みたいなものなのだろうから、敢えて独立戦争を起こす必要もないと思うのに、やっちゃうんだね。アメリカって国は。
そんな市民戦争の最中、バウティスタ演ずる元兵士スチュープの立ち位置もなかなか興味深かったし、スノウ演ずるルーシーも一般市民代表といった感じが出ていて良かった。特に指を撃たれて失ったところは痛々しかったなぁ。残念なのはスチュープが序盤で負傷したためか、彼のアクションがあまり多くなかったことだろうか。ストーリーもちょっと残念。
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マサシさんのコメント
2022年1月22日
指が無くなった後、淡々と話が流れる事に違和感を感じながら、結局納得出来たと思います。この映画の良い所はそこと僕は感じました。
あり得ない話ですけどね。
少女終末旅行や殺しが静かにやって来るなんです。