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地球の複製とは大風呂敷
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いかに科学技術が進歩した未来社会とはいえ超絃理論を持ち出しても地球の複製は無理難題、しかも星間エネルギー転送など突飛すぎて詐欺もどき。この虚構、一電力会社が作ったようだが欠陥に気付き帳消しにする為に元NASAのパイロットを複製地球に転送、果たして彼の任務は何だろう・・と言う展開。
電力会社の事業計画を諸悪の根源とするのは原発事故への皮肉のようにも思えますがこれだけ壮大な計画を政府も国連も関与なしに出来るものでしょうかね、対抗するのがテロリストもどきの武装集団、取り締まるのも警察や軍ではなく電力会社の私設軍、大風呂敷を広げたのに中身は武装集団からの逃走劇、スケールが大きいのか小さいのか世界観がチープすぎて酔えません。
ティム スミット監督はシューティングゲームに触発されたのかビデオカムで主観映像を撮る演出、一時流行った「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」や「クローバーフィールド」の蒸し返しでしょう。
人間ドラマも訳ありの妹母子が出てきますが添え物的、戦士が危険に立ち向かうのは家族愛が源泉という動機づけ程度なのでしょう。
個人的にはSFの醍醐味はもっともらしい嘘にあると思っていますから、余り根拠なく大風呂敷を広げられると白けますが、嫌いなジャンルではないのでつい観てしまいます。
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