天才作家の妻 40年目の真実 : 特集
【ノーベル賞を受賞した作家と妻――だが、2人だけが知る“秘密”とは?】
全米異例ヒット&批評家絶賛! 日本の“あの人たち”も共感&支持を表明!
愛、裏切り、憎しみ、きずな、《夫婦のすべて》が凝縮された“大人の良質作”

見終えた後も、深く思いめぐらす時間が続く――。良質なドラマとサスペンスが融合した「天才作家の妻 40年目の真実」(1月26日公開)は、夫婦の“真実の姿”を描いた今年期待の1本。ノーベル文学賞に輝いた作家と妻には、周囲にひた隠しにしている“秘密”があった……。授賞式を控えスウェーデンを訪れた2人だったが、祝祭ムードの中で互いが抱える“思い”をさらけ出していく。本作でゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)に輝いた大女優グレン・クローズが、圧倒的な演技力でけん引する至高の“愛と嘘の物語”を、劇場で味わっていただきたい。
【極上のサスペンス】 大人の映画ファンに贈る《品質保証作》 【本物のドラマ】
夫婦のリアルと、壊れゆく愛の行方──あなたならどう受け止める?

想像以上の“余韻”と“深み”――。噛み応えのある作品を待ち望んでいる目の肥えた映画ファンに、ぜひともこの1本を“査定”していただきたい。夫婦の秘密が徐々に紐解かれるスリリングな展開に魅了され、2人が愛情や嫉妬心に引き裂かれ、関係が変遷していくというリアルな姿を「自分事」化してしまう。本当に書いていたのは、果たしてどちらなのか? 結末は、映画を見た者だけが分かる――。

本作の骨格を成すのは、「本当に書いていたのか?」という疑惑だ。天才作家ジョゼフ(ジョナサン・プライス)に突如投げかけられた、ゴーストライターの疑念。さらに、夫婦を問い詰める記者(クリスチャン・スレーター)の存在。真実は一体? 妻ジョーン(クローズ)の役割とは? 様々な思惑が絡み合い、単なるサスペンスとは一線を画す重厚な物語が展開する。

夫婦の“本質”に鋭く切り込んだ本作のまなざしも、見る者をうならせる部分。完璧なおしどり夫婦に見えて、内情は……。ただ単に「愛している」「憎んでいる」のではなく、その時々で変化する複雑な感情を抱えた2人の愛憎関係は、膝を打つ「あるある」の宝庫。あなたは、どこに共感する?

本作の根底には、女性の権利問題が横たわっている。文才に恵まれたが、女流作家が軽視された時代にあって夢を諦めたジョーン。人前では本音を押し込め、“内助の功”を体現する貞淑な妻を演じなくてはならない彼女の立場と苦悩は、今だからこそビビッドに響く。真の平等とは何か、考えさせられる。



「わたしを離さないで」でカズオ・イシグロが文学賞に輝き、2018年には京都大学名誉教授の本庶佑氏が医学生理学賞を受賞したことで、日本でも熱い注目を浴びるノーベル賞。本作では授賞式に至る裏側が明かされ、受賞者がどのような日程を歩むのか、内側に入り込んだような感覚で楽しむことができる。緊迫の物語を美しく彩る絢爛豪華な式典会場は、必見だ。

そして、一番の見どころは何といってもグレン・クローズの繊細かつ圧巻の演技。「危険な情事」から「アルバート氏の人生」まで、役ごとに生まれ変わってきた彼女は、本作で愛と憎しみに翻ろうされる女性を体現。視線の動きだけで感情を表現するクローズの“美技”を、瞬きせずに見届けてほしい。
有力紙、賞レース、批評家、日本の女優たちも激賞
《夫婦の真の姿》を描いた本作は──いま世界から“支持されている”1本

本作に心打たれ、支持を表明する人物が続々と現れている。米国でヒットを獲得して賞レースにも名乗りを挙げているほか、海外での評価も上々。日本でも、いち早く鑑賞した著名人がこぞって称賛の声を贈っている。主題、設定、物語、演技――“時代が求めた”1本といっても、決して過言ではない。次は、あなたの番。この作品の圧倒的な“質”に身をゆだねれば、揺るぎない満足感が得られるだろう。

全米では4館でのスタートだったが、公開初週の劇場1館あたりの平均動員数はNo.1を記録。ウワサがウワサを呼び、500館にまで拡大公開を果たした! さらに、米国国内だけで約780万ドルのスマッシュヒットをたたき出し、英国でも異例のロングラン上映を予定している。

英ガーディアン紙は「最高! 見逃せない1本。」として5つ星評価を与えており、米バニティ・フェア誌は「この映画が、いよいよグレン・クローズにオスカーをもたらす」、米Indiewireは「アカデミー賞最有力!」と宣言。クローズの名演や重厚な物語を、手放しで称賛している。

第76回ゴールデングローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされ、並み居る候補を抑えて見事に賞を獲得。また、独立系映画の祭典である「ゴッサム・インディペンデント・フィルム・アワード」でも主演女優賞候補に選出されたほか、ハリウッド・フィルム・アワードでは主演女優賞を獲得。これまでに6度もアカデミー賞にノミネートされた大女優が、世界中の映画関係者を圧倒している!

全米最大の映画批評家サイト「Rotten Tomatoes」では、初登場92%の高評価を獲得。クローズもさることながら、夫のジョゼフを演じたトニー賞やカンヌ男優賞に輝く名優ジョナサン・プライス、キーパーソンに扮したゴールデングローブ賞受賞歴を誇る演技派スレーター、ベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞した経歴を誇るビョルン・ルンゲ監督の手腕も注目されている。

酸いも甘いも嚙み分けた大物女優や人気作家、女性を代表して活躍するアーティストたちは、本作をどう見たのか? それぞれの立場から見た本作の“真価”を、自身の鑑賞に役立てていただきたい。
