天才作家の妻 40年目の真実のレビュー・感想・評価
全107件中、1~20件目を表示
Lighthearted Melodrama
This story of a long, complex romantic relationship between a failed writer and his ghost-writer lover has plenty of love-and-family-gone-wrong agony. It's partly a movie-for-women type tale but it's easy to relate with the husband's weaknesses. For all the tear-jerking disappointments, Glenn Close plays the role with sarcastic fatigue, bringing comedic Roseanne-like edge to the Oscar bait.
夫婦の秘密は早々に明かされるが、妻の内面こそが核心
邦題の「真実」を、作家とその妻が隠し続けてきた秘密だと考えないほうがいい。観る前から予想がつきそうな隠し事だし、序盤でほのめかされ、中盤でほぼ明示的に描かれるからだ。
本作のすごいところは、授賞式のためストックホルム入りした妻の心の動き、その見えざるダイナミクスを終盤の重心に置いたことだろう。いやむしろ、映画全体の重心かもしれない。40年間守ってきた秘密も、受賞作家の浮かれた言動も、晩餐会の日に妻が何を思い何を決断するかを導くための壮大な伏線と言ってもいい。
そんな主人公の揺れ動く心理を繊細に的確に表現したグレン・クローズ、7度目のオスカー候補だそうで、そろそろ受賞させてあげてもよいのでは。親身な態度で夫婦の秘密に迫るクリスチャン・スレイターの秘めた狡猾さが良いアクセントになっていた。
グレン・クローズあっぱれ
積もり積もった感情を爆発させる妻を演じるグレン・クローズの演技が迫力ありました
長年我慢し続けてきた想いを夫に爆発させるシーンもすごかったですが、晩餐会での夫のスピーチを聞いている時の演技が本当に素晴らしかったと思います
セリフはなくて表情だけで気持ちが伝わりすぎてきて、こういうのが大女優さんなのだと
ストーリーも良かったです
身勝手な夫
私には才能があるのに
本当は私なのに
あの時代じゃなくて現代だったら良かったのに
キングメーカーの妻
グレンクローズ扮するジョーンキャッスルマンは、ジョナサンプライス扮する夫の作家ジョゼフキャッスルマンがノーベル文学賞を受賞したと言う電話を受けた。
ノーベル賞をもらうとこうなる と言った展開かな。でもお祝いの席なのに家族はどこか不機嫌だね。全体的に怪しげな雰囲気も漂う。栄誉を手にしてもまだ欲するものがあるのか。ノーベル賞をもらっても今までの人間性は如何にあったか。初めて開かされた真実に家族は動揺した。まさにジョーンはキングメーカーだ。
単純な話
作品の内容的には特に面白くはないんだけど、登場人物の演技力が光ってた。
特に奥さん。有名な人だから当然か。
しかし、受賞したタイミングで爆発されちゃうのは困るよな。もちろん旦那が悪いんだけど。
評価:3.3
最高の晴れ舞台で噴出した〝影の執筆者”の積りに積もった恨みつらみ
やはり我の強い白人女性が最後まで我慢しきるのは難しかったのかとあの場面では嘆息してしまった。
だからこそドラマになるわけだが(苦笑)。
キャスト上の怪訝な点として、老作家と若き日の大学講師が全然結びつかず、かなり後になってからそうと気付いたこと。まぁ名前に注意していればもっと早く分かったかもしれないので自分の不注意でしかないのだが。
まあまあの充実感と言うべきか、退屈な視聴タイムだったというべきか逡巡してしまう作品でした。
作品が作家の手を離れたら、独り歩きを始めるのは仕方のないことだ
夫のノーベル賞授賞式についていった女房の若い時は何者だったのか。そして、タクシーの中で何が起こったのか、終盤の胸をえぐられるシーンになだれ込む感動作だ。
人には表と裏があり作家が例外であるはずはなく、観る者によって解釈も違うのだろうと、余韻の長びく映画となった。
ストーリーに関係ないことだが、一旦売れた作家に転用やコピーが指摘されることがある。忙しさにかまけた悪意でなかったら参考文献の明記をすべきだがどんな理由で端折ったのかと何時も思うのだが、そんな事まで考えてしまった。
もう一つ蛇足だが、夭折の画家・佐伯祐三の油絵にあるテーブルや椅子の流れる様な線は、日本画を習得した者でなければ描けない謎だと聞いたことがある。
いずれにしても作品が作家の手を離れたら、独り歩きを始めるのは仕方のないことだ。
妻のアイデンティティとは何か
原題は「THE WIFE」で、主人公はノーベル文学賞受賞者の妻。
物語の夫は社会的に成功を収めているけれど、その有無にかかわらず、専業主婦のアイデンティティって何なのだろう、と常々思っているので、この映画でその疑問を改めて考えさせられた。
夫の成功に対し「内助の功」とか「糟糠の妻」とか、そんな風に妻であるパートナーを、表現するのは違うんじゃないかな。
それで満足している妻も多いと思うけど、主人公は普通の主婦ではないから、夫婦とは・・・みたな普遍的な課題を一層観る側に訴えかけてくるようだ。
超複雑な胸の内を目で表現していたグレン・クローズは凄いと思うな~
真の夫婦の絆って・・・綺麗ごとだけではないよね。
1960年代の物語だから存在しえたのかもしれないな~なんてね。
グレン・クローズに脱帽👏👏👏
夫婦ってとんでもなく厄介で、
ある種の「契約」なのだと思う。
そして、どこで爆発するかって本当に誰にもわからない。
結局は日々の積み重ねであり、
だからこそ、たった一言が引き金になったりするのよね。。
グレン・クローズ演じる"作家の妻"と、窓の外に降る雪のシーンはとても印象的。
女性の真の強さを感じられる作品。名作です。
ずるい男と、愛した女
ノーベル文学賞受賞の第一報から、授賞式までの数週間という短い時間を舞台とした作品です。
誰も知らないノーベル賞の受賞後の一連の時間帯を舞台にし、贅沢な追体験を楽しむことができる点が、この作品のひとつの(ただし決して第一番目ではないけれど)魅力でした。
ノーベル賞を受賞した小説家の創作活動が、実は奥さんによるものだったというあらすじの映画です。
文学業界の性差別の問題や、情けなさすぎる男性至上主義の問題や、母性ほか、いろんなテーマをうまく調理して、おいしいシチューに煮込みましたという感じで、もちろん主人公のグレン・クローズの演技がピカいちなのは言うまでもありませんが、見事に溶け込んだ美味を味わうことができると思います。
受賞のあとの晩餐会で指名されたダンナのスピーチは必見。
おそらく男性には「奥様への愛情が山ほどこもったスピーチ」にしか聞こえないはずなのに、なぜその後に「この急展開」に突き進んでしまうのか。
これこそがメインテーマかも知れないと思うほどでした。
ネタバレになるので書きませんが、このスピーチのシーンは一字一句聞き逃すことなく、真剣に聞いてみてくださいね。
妻がブチ切れた後の言動は、いっそ爽快
スウェーデンとアメリカとイギリスの合作映画
邦題が俗っぽくて損をしている
原題のThe Wifeのままの方が内容にあっていると思う
ノーベル賞を受賞して、メダル授与式やあちこちのパーティーなどに
引っ張りだこの浮気者のさっか小説家の夫の妻が実は夫のゴーストライターで・・・
妻の心の機微がメインの話
71歳とは思えぬ知的な美貌のグレン・クローズの演技が凄い
でもたまに、何を考えているのかわからない
ぼうっとした表情になったのが少し気になりました・・・
集中力が切れたのかな
後は、役を役と思わせない真実味のある演技で好演
女性目線で見ると、共感できる部分が多く人物としても魅力的
略奪婚ですけどね・・・
ジョゼフ役のジョナサン・プライスも、
発想はいいけれど小説家としての技量がおいついていかなくて
才能豊かな妻に対する劣等感から浮気を繰り返していて
なんだか頼りなげな夫を上手く演じている
夫を立てる、って日本人っぽい感覚
そしてスピーチの度に、夫が妻に感謝の言葉を捧げるのは
あちらの人の感覚っぽい
最初は夫のスピーチを、複雑な心境ながらもにこやかに
聞いていた妻ジョーン
ジョゼフ「妻は(小説を)書きません」( ー`дー´)キリッ
の不用意な一言でキレる
そりゃあ腹立つわ
ずっと、夫の力不足の小説を形あるものにしていたのは
彼女なのに
ふたりが若くてジョーンがジョゼフと知り合った頃の話が時々回想シーンで
入るのですが、当時は女性が小説を書いても、内容の
良し悪しに関わらず世間的には認めてもらえない時代だった
・・・だから、ジョーンは着想は優れているけど筆力に欠ける男の
妻になり、ゴーストライターになる事を選んだ・・・
実質的には「主夫」をやっていた夫
子供たちが成人するまでずっと事実を隠しおおせていたというのは
無理があるんじゃないかと思いました
小説家志望の息子がまた、女漁りこそしないものの
父親とイメージ被るのね
しっかりもののお母さんであり、妻であったジョーンが
ブチ切れて後の言動は、あぁわかる~わかる~その気持ち
のオンパレードで、いっそ爽快なほど
脚本が女性だそうで、よく女心をわかっている
前妻に対するジョーンの気の使い方も、自然で良かった
イヤミっ気がなくて
浮ついたダメ男としっかりものの女のコンビって
意外とよく見かける
お互い、必要とし合っているんだなきっと
依存関係とは思いたくないけど・・・
ラスト、あんな終わり方で、
ジョーンはその後、どうしたいのか
何か付き物が落ちたようにさっぱりしているようにも思える
立場は「ノーベル賞をとった夫の妻」のままで亡き夫を立てて、
今後は自分の名で執筆活動を続けていくのかな
そうだといいな、と思いながらエンドロール観てました
そりゃお互い鬱憤溜まるよね!
愛してるのも事実、でも同じくらい嫌いなのも事実。
夫は妻に大きな屈辱感を持ち、妻は夫の生活に目をつぶり、40年やってきた…
が、そういった心の内面がノーベル賞受賞を機に表に出すぎてしまう。でも受賞しなければこの夫婦はそれなりに平和な人生を送り続けたのかもしれないなぁ。ストレスが溜まっていたジョゼフが発作を起こすってこともなかっただろうし。
思ってたのとは逆の美しい終わり方だった。
あと原題のままのほうが…よかったなー……
原題は非常にシンプル。副題は要らない
老人のポルノ小説なオープニング
からーのノーベル賞受賞、授賞式
息子も小説家志望タバコ 不機嫌
飛行機で クリスチャンスレーター 伝記作家
美人のカメラマン
しっかり者の奥さんと 有頂天になっている能天気な旦那
1958年に
大学教授と 美しい女学生 グレンクローズの面影があるのが面白い
クルミ
大学教授は既に子持ち、子守りする女学生
現代に戻り早朝のサプライズ
サンタルチア
発展途上言われてムッとする息子
ストックホルム
お小遣いもらう息子
妻に諭される旦那
糟糠の妻は真っ平、スピーチに名前を出して欲しくない。
また昔へ
男は女流作家は認めない
本は読まれてこそ
妻の心配をよそに 美人カメラマンを口説く能天気な旦那
奥さんは一人で外出
クリスチャンスレーター つきまとう
伝記作家は暴露本を書く気
調子を崩す旦那 美人カメラマンとやる気か
妻が書いてる事バレたか
タバコは母の影響か
前妻はお医者さんになってた、 彼をひきとってくれてありがとう
クルミに口説き文句書くの定石か
やっぱりバレてる
しらばっくれる妻
不安な妻
夫婦喧嘩
孫が生まれて休戦
息子に取り入る伝記作家
1960年
クルミを書き上げたが妻が酷評
作品と人間の愛は別。初稿は、のくだり
作品を作るのは旦那 ブラッシュアップするのは妻
着想はいい。私なら直せる
最初は出版出来るだけで大喜び
ハッパでラリる息子
言うわけない。と否定は違う。
詐欺じゃないよな
1968年コネチカット
共作、旦那が子守り
授賞式に伝記作家がいるのはなぜだ
晩餐会
仕事はキングメーカーですわ
スピーチ
妻にスポットライトが当たる。型通りのスピーチでこの栄誉を君に
帰る妻
離婚したい
気色悪い
捨てたメダル拾った
いつの間にか殆ど妻が書いて旦那は浮気
怒りがあなたの裏切りが作品に
逆ギレする旦那
錯乱する妻
セックスでどうにかしようとするクセ
発作起こす旦那、咄嗟に助ける妻
スローモーションでグレンクロース映す
帰りのフライトは息子と隣同士
ご愁傷様
伝記作家にピシャリ
子供達には家に帰ったら全部話すわ
雲海飛行機の後映で締めるのイイ
グレンクローズの素晴らしき演技
原題は「The Wife」らしいですが、原題のままの方が良いのではというぐらいにグレンクローズの演技が素晴らしいです。
ラストに向けてグレンクローズ演じるジョーンの表情が少しずつ変化していき、彼女のストレスを表現しています。
まさにグレンクローズの映画と言ってもいいぐらい。
ただ久しぶりにクリスチャンクレーターの嫌な感じが個人的には好きですが。
デイビットやジョーンの感情がわっと爆発して、結局おさまったりするのは少し感情移入はしにくかったところが残念だったかな。
不満は貯めといちゃダメだね
ノーベル文学賞を受賞した天才小説家は実は、奥さんがゴーストライターをしてて、そんな夫婦の複雑な感情を描いた話。
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ゴーストライターと言っても完全に全部奥さんが作ってる訳じゃなくて、旦那さんの着想を元に具体的に文章にするのが奥さん。
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文才はあっても女性ということでキャリアを諦めたとはいえ、別にこれなら最初から夫婦共作で出版すればよかったのに。
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旦那の浮気癖のせいで喧嘩してたのに、孫が生まれたとわかると幸せだと2人ですぐに抱き合うところが印象的だった。喧嘩しては仲直りして、夫婦ってそんなもんなんだろうな。熟年夫婦の感じがすごくわかった。
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奥さんの方が才能あって屈辱だったみたいなことを旦那さんは言ってたシーンは、なんとなく『スカーレット』思い出した。同じ仕事をしてると比べちゃうから難しいね。
夫婦のカタチ
夫がノーベル賞を受賞しても内心では喜べない、当然だろう。「これは私がもらうべき賞よ」と叫びたいだろう。なのに夫は後ろめたさを何も感じていない。
受賞式の前に夫の浮気の証拠(浮気の手前だったが)であるクルミを見つけて喧嘩になった最中でも、孫の誕生の知らせを受けて2人で抱き合って涙する。受賞式のスピーチを聞いて怒りの頂点に達したジョーンは離婚を決意するが、発作を起こして倒れた夫にはやはり愛情を示す。
不倫の末の略奪愛、許せない気持ちはあっても、やはり愛しているのだろう。ゴーストライターというよりも、夫婦の共作だろう。どちらか1人ではノーベル賞受賞ほどの作品は生まれなかったのではないか?
ラストの飛行機の中での妻の表情はどう解釈していいものか、後に暴露本でも自分で書くのだろうか。ノーベル賞を貰っておいてそんな事は出来ないとは思うが。
演技旨い!
グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、双方本当に長年連れ添ってきた、そして子供にさえも秘密を隠し通してきた絆がある本当の夫婦のように思える演技でした。才能ある妻ながら女流作家は大成しない当時の社会的環境、着想はありながら、才能ない夫、二人の合作?で紡いできた名作の数々。しかし、夫の浮気による痛みから生み出してきた名作でもあった。今更我慢できなくなり、離婚て!とも思うが、わかりきっていてもノーベル賞受賞の段になって、本当は自分が書いてきた、なのにその場でも浮気を重ねようとする、身の回りの世話も焼かせる夫に我慢できなくなるのは、よく分かる。息子は単なる我儘ドラ息子の気もする。若かりし頃のクローズを演じた女優はかなり似てると思ったら実の娘だった。ノーベル賞の裏側も見れた気がした。スレーター久々に見ました、死んでしまってはクローズが語らない限り、真実は一切語られないだろう。面白い発想の映画でした。
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