「死体を弄ぶ気持ち悪い映画」人魚の眠る家 かちかち映画速報さんの映画レビュー(感想・評価)
死体を弄ぶ気持ち悪い映画
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死体を弄ぶ気持ち悪い映画だった。明らかに死んでるとしか思えない瑞穂(稲垣来泉)に、着せ替えしたり、ペットみたいに散歩させたり気味悪い。
薫子(篠原涼子)が瑞穂を延命させようと奮闘する姿は狂気を感じる。特に薫子が瑞穂を無理やり笑わせるシーンはゾっとした。
終盤の薫子が瑞穂を殺そうとするシーンでは衝撃を受けた。最初は死体だと思ってたのに、このシーンを観て「あ、薫子が瑞穂を殺そうとしてる」と思った。つまり、この時の俺は「瑞穂は生きてる」と思ってしまったのだ。なぜだろう、今まで死体にしか見えなかった瑞穂が包丁を突きつけられた途端に、生きてると思えてくる。
結局死んでるんだか生きてるんだか、自分の中で死とは何か答えが見つからないまま終わってしまった。正直薫子にはずっと感情移入できず...しかし身内で脳死人間を目の当たりにしたら、薫子の気持ちも分かるのかもしれない。
脳が死んだら死?心臓が止まったら死?を考えさせられた。
自分がもし脳死したら速攻殺して欲しい。そして誰かの臓器になりたい。介護で家族に迷惑かけたくないし、見せ物になりたくないから。迷惑かけるくらいだったら誰かの心臓で生きたい。
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