「非常にリアルで見入ってしまう。」人魚の眠る家 ちゃーるすとんさんの映画レビュー(感想・評価)
非常にリアルで見入ってしまう。
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正直、そんなに期待していなかったけれど見てみたら非常に面白い。
考えられる範囲だったけれど非常にリアルなストーリー。篠原涼子の演技がまた非常に引き寄せられるものがある。
色々と考えさせられる複雑な映画だった。
予告を見て、なんとなーく大筋は分かっていたからこそ、ここまでいい作品に仕上がっていることに驚く。見ていて飽きない。
難しいテーマだ。終始硬い印象で進むストーリーの中にサブリミナルに織り込まれる子供たちの表情、演技がなんとも言えなかった。子供が可愛いし、演技が上手い。重苦しい中にもあの笑顔があるからこそ、主人公目線で映画にのめり込めた。
最初のシーンだけ、有耶無耶になって終わってしまうと思ったけれどしっかりとラストで回収していたし、もやもやは残らないストーリー。
西島秀俊目当てで見る人も多いと思うが、大当たり。
いいシーンも多いし、それを狙ったアップのショットも多い笑
人魚の眠る家。そのタイトルの意味もわかりやすい。
すごく考えさせられるセリフがあったが、そのセリフでタイトルの意味までしっかりと回収。素晴らしい。
マイナスだったのは映像の汚さ…
これはデジタルで撮られたんでしょ?暗いシーンが多いからノイジーになるのは分かるけれど、途中でフィルムっぽいグレインが多いシーンが見られるのは何故だろう。
フォーカスを無理やり合わせていないシーンが後半多くなるのは効果的だと思ったけれど、わざとフィルムグレインっぽいのを付けているシーンが何だか合わない気がしたなぁ。
堤監督、好きな監督だけによく見てきたが最近はつまらない作品が多かった。これは良かったです。
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