「ありがとう」人魚の眠る家 くりさんの映画レビュー(感想・評価)
ありがとう
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母性と理性の釣り合いをとるには、
たくさんの時間と本人の納得が
必要でした。
この世には狂ってでも
守らなきゃいけないものがある。
そして子供のために狂えるのは
母親だけ。
そう、
狂った心を癒すのは、
時間と自分への納得。
選択の殺意の行為からくるシーンでの
若葉ちゃんの告白で、
自分以外にも、精神限界を
越えている存在を知った薫子は、
この状態を止める決断を
心の深層でしたんだと思います。
その結果、
瑞穂の姿を投影して、彼女の
ささやいた言葉をきっかけに
最後の決断の決心ができたんだと
理解しました。
それが、許しを欲する
薫子の深層心理だとしても…
心臓が止まる時が
人の死と信じる人の為に用意された
プロローグとエピローグでした。
心臓に宿る精神が描かれたのは
観客への救いです。
機械で動くうつわを、
人でない生き物に
偶像化した
悲しい おはなしでした。
大切なものが無くなるとき、
よりどころを
求めるのは、人の性。
あなたは、その時どうしますか?
何日たっても答えが
出ません。
それでも決めなくては、
いつか、
そんな時がきたら。
軽い気持ちで観たら
帰ってこれなくなりました。
それくらい、深い作品。
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2018年11月27日
くり様
撮っている時から私には縁がある作品でした。
すでに4回観ています。
明日、5回目鑑賞予定です。
映画は娯楽とは思いますが、年に一本くらいはシリアスで難解な深いテーマを投げかけるような作品が観たいなぁ、と考えています。
くり様が言うように、近い将来ホントにありそうな話です。
金持ちだからできる?という気もしますが。