「向き合わせないという罪」人魚の眠る家 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
向き合わせないという罪
クリックして本文を読む
原作未読
プールで溺れて恐らく脳死状態になった6歳の娘に横隔膜ペースメーカーを取り付けると共に、脊柱に電気を流すことにより四肢を動かし身体の健康を維持させ暮らす家族の話。
死の定義というべきか生の定義というべきか。
それを投げかける様なストーリーで、希望というより願望や感情によって、ホラーかという程に暴走し突き進んで行く母親が痛々しくも悲しかった。
主人公が向き合うきっかけの件をその時までみせずに引っぱった演出は、勿体つける様な内容でもなくて引っぱった意味が良くわからず、安っぽく感じたし向き合うにしても急に切り替わり過ぎで違和感があった。
とはいえなかなか面白かったのだけれど、ラストシーンは完全に蛇足。
本編に何も与えない上に、超チープであり得ないおまけのせいで締まらなかった。
コメントする
まりえさんのコメント
2018年11月17日
はじめまして。
原作を発売当初読んでいた者です。
映画になると、かなり端折られていて確かにラストシーンが生かされていないと感じました。
それと薫子の切り替えも原作には複雑な葛藤があり、その部分が全てカットになっていました。
私自身もレビューを書こうと思っていますがあまりのことに驚きました。