「エゴイズムがぶつかり合う作品」人魚の眠る家 綽名さんの映画レビュー(感想・評価)
エゴイズムがぶつかり合う作品
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非常に重い映画です。
脳死や臓器提供というテーマに加え、子供の脳死状態に直面し、治る見込みがないにもかかわらず、延命を選択する親のエゴ、会社の社長でありながら、娘の為に製品開発の方針を変えるエゴ、自分の研究開発に没頭し、婚約者や人間性よりも研究を優先させるエゴ、人のためにとはわかっていても、研究に恋人を取られたと思って嫌なことをしてしまうエゴなど、様々な思いがぶつかり合い、一段と重いストーリーに仕上がっています。
役者さんの演技は皆さん大変素晴らしいですが、富裕層の家庭環境、臓器移植を待つ子供との対比、警察沙汰の騒動やラストの一瞬「!」なシーンなど、不自然な点と、泣きのシーンは子役頼みで、イマイチで感情移入できず、良い映画だけど1回見たらでお腹いっぱいって感じです。
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