「暗さはあるが侮れない秀作」人魚の眠る家 ワンランク上野おっさんの映画レビュー(感想・評価)
暗さはあるが侮れない秀作
いわゆるベストセラー原作の泣かせるエンタメ大作かと思ってそこまで期待せずに観たのですが、誰もが「正しい」選択などできないであろう状況に追い込まれた家族の葛藤と、現行の日本国内の法制度へのはっきりとした問題提起が著者によって表現されているため、自問自答しながらも引き込まれる内容となっています。個人的に子役の演技が苦手なのでそこは好き嫌いが分かれるとは思うのですが、後半に突如訪れる見せ場の作品としての引力にはグッと掴まれてしまいさすがの役者&はまり役揃いでした。ヴィジュアルイメージを見ての通り明るい作品ではないので正しいターゲットに正しく届きそうな作品ともいえると思います。ぱっと見の印象で抵抗のない人は見て損はないと思います。
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