「殺人医師ブルース、大暴れ」デス・ウィッシュ regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
殺人医師ブルース、大暴れ
当初この企画はジョー・カーナハン監督・脚本&リーアム・ニーソン主演で進められていた。
あの陰に満ちたサスペンスの佳作『THE GREY』の監督主演コンビが手がけるという事で期待していたが、いつの間にか企画が頓挫。製作サイドがブルース・ウィリス主演を推した事に、カーナハンが難色を示して降りてしまったとか。
そして紆余曲折を経てイーライ・ロスが監督した完成版。
『狼よさらば』のリメイク、というより原作小説の二度目の映画化といった方が適切かも。
カーナハンが手がけた脚本を活かしているだけに、陰に籠っていく主人公の医師の描写などはカーナハンらしさが感じられるし、ロス監督ならではのトーチャー描写やオフビートな笑いなど、『狼よさらば』にはない要素も。
ラストは、殺人医師と化したブルース・ウィリスらしさ溢れるケリの付け方。やっぱりウィリスはこうでないと。
欲を言えば、当初のカーナハン&ニーソン版も見たかったかな。
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