「リメイクというかほぼ別の話」デス・ウィッシュ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
リメイクというかほぼ別の話
シカゴの外科医ポール・カージーは留守中に何者かに自宅を襲撃され妻を殺され娘は意識不明の重体になってしまう。警察の捜査が遅々として進まないことに業を煮やした傷心のカージーはあてどなく街を徘徊するが・・・74年のチャールズ・ブロンソン主演作『狼よさらば』のリメイク。
リメイクと言いつつ、主人公の名前以外はほぼオリジナルストーリー。ヴィジランテではなくグリム・リーパーと呼ばれるカージーの活躍はあくまで現代的にアレンジされていて、オリジナル版に関して個人的に感じていた違和感が取り除かれていて好感触。場内爆笑のシーンもあるものの、イーライ・ロス監督なのでグロテスク描写は極めてソリッドで、特に拷問シーンは場内ドン引き。この辺りは80年のヴィジランテ物の傑作『エクスタミネーター』への目配せかも。御都合主義もありますがカージーの狂気を一瞬のカットだけで表現する手腕も見事で、オリジナルへのリスペクトが滲んだラストシーンではオールアラフィフの観客は大喝采。クレジットの最後まで観るとアラフィフ限定のオマケが一瞬だけありますので、途中退席は厳禁です。
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よねさんのコメント
2018年10月24日
平日の夜にこんな映画観に来るアラフィフなんて全員ロクな連中じゃないのでクスクスが爆笑になったのかもです。最後のオマケ解らなかったですかね、私が観たのは半年くらい前なのでどんなオマケだったか忘れました、アラフィフなので。