「牛窓に癒される」港町 sannemusaさんの映画レビュー(感想・評価)
牛窓に癒される
ちょっと遅れて鑑賞。
実在する牛窓の町だが、モノクロームの映像のおかげで幻のような不思議な感覚もあり。ノスタルジックな気分になった印象を受けた。
ワイちゃん、クミちゃん、人々の暮らしはつましくも温かく、ちょっとしたやりとりに笑わされ、癒される。
と思っていたら… ラストのドラマチックな展開には度肝を抜かれた。
事実は小説より奇なり、と言われるがそれを体現するような本作。
町は人だ。
そこに住む人々同様、田舎の町が現在進行形で寂れていき年をとっていっていく様子を目の当たりにするのはとても切ない。
自身も田舎を離れて都会で生活している人間であり、やるせない気持ちになった。
それでも 人生は、町は、続いてゆく。あんたはどうする?と問いかけられたような気分だ。
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