劇場公開日 2018年3月1日

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「その時行動出来るか。」15時17分、パリ行き chaiさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0その時行動出来るか。

2018年3月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

クリント・イーストウッド監督が実際に起こった事件を元に登場人物も本人達を起用し描いた映画だがただのヒーロー物としては描いていない。
何故彼らはその時その場所にいたのか、そして彼らを行動に動かした原動力は何かを彼らの過去から描いたドキュメンタリーと言っても過言ではない。

この映画(映画と言っていいのだろう)は賛否両論あると思う。
何故この映画をイーストウッドは撮らなければならなかったのかと問いたい。

日本人には理解出来ないキリスト教の教えが彼らの根底にある。
その瞬間に僕達は行動出来るのだろうか。
多くの人は怯え逃げ惑うしかないだろう。
銃を目の前に立ち向かう彼等。
『GO Spencer!』の声に脳より体が反応している。
最後のシーンは緊迫感溢れる映像が続きました。

娯楽作品の多いハリウッド映画にあってドキュメンタリー的にこの映画を作った事は評価したい。
穿った見方をするならば軍賛美的な要素も感じられる。
ただ彼等は軍のエリートでも無い。
多分その辺にいるたくさんの若者と一緒なのだろう。

この事件を機に彼らはどう変わったのか。
聞いて見たいものだ。

chai