「無理してないところが良い」響 HIBIKI たくぼっくすさんの映画レビュー(感想・評価)
無理してないところが良い
原作が面白いからストーリーは面白いとして、映画としてどうかというと無理やりエンターテイメントにしてないところが良かった。
響も欅坂46も知らないで観たら普通の映画かも。響も欅坂46もファンの自分にとっては嬉しい映画だった。
バクマン。みたいにあのタイミングであの監督であの役者でなら2時間のエンターテイメントとして傑作に変えるやり方もあるけど、他の散々な漫画の映画化作品と違って地に足つけて変なことしてないから期待以下でも以上でもなく観たかったものそのものだった。
原作の響が動いたりしゃべったりするのが嬉しかったし、それを演じるのが響のことをきっと誰よりも理解できる平手だったから濁りなく響だった。
あとエンディング。初めは響が歌ってるんだけど狙ってるのか狙ってないのか後半からグラデーションのように平手本人に変わっていくというか戻っていった気がする。響から平手に戻してくれたのがナスカさんだとしたらもう感謝しかない。ナスカさんのおかげで日テレイベント、ジャンプフェス、欅共和国、ロッキン、全国ツアーであのガラスを破れ!とアンビバレントをやれたとしたらもう感謝しかいない。
観て自分に残ったのは自分が天才じゃなくて良かったとも思うし、天才になってみたかったとも思う気持ち。
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