「かたせ梨乃のお母ちゃんでもいい~まわり道をして見えてくるものがある~」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 PAPASさんの映画レビュー(感想・評価)
かたせ梨乃のお母ちゃんでもいい~まわり道をして見えてくるものがある~
「コード・ブルー」95点。
久々のレビューです。
長い間おいとましていたのには理由があります。
作品は観ていましたが、レビューを掲載する気力が萎えてました。
それらの上に、いろいろと生きていく上での「多くの雑多なことに忙殺」されたので、ついつい今に至りました。
どうしても「伝えたいこと」が起こってしまったので。
やっと映画「コード・ブルー」を観てきました。(8月6日です)
いろいろありまして。話題作を公開から1W以上遅れて観ることは初めてです。
圧倒的に女性たちのアウェイの中で、胸をワクワクさせながら観ました。以前からTVシリーズを観て感動していましたので。
感動を超えました。涙を止められませんでした。私にとってこれは「異常なこと」です。
是非機会があれば観に行って下さい。いくら忙しくても観に行くべきです。
ためになります。映画鑑賞・娯楽としてではなく、生きる上で。人生での「大切なこと」が詰まっています。
映画作品としては最後の方がちょっと緩くなって、帳尻合わせのようになりますが。
藍沢と白石の関係がもったいない。敢えて描かなかったのでしょうか?
あの事故は看護師のためだけだったのでしょうか?
それらのために「-5点」です。
素晴らしかったが故に完璧を求めてしまうからです。
脚本家はもっと描きたかったのにフジTVが打ち切りたかった?
TV放送時からそんな噂がネットに。事実でしょうか?
奇しくも「東医大」に見せたい。女医だからこそなのに。
「快適さを売りにしている岐阜の病院」にも。ふと思いました。
あんな医者ばかりならいいのに。
身体だけじゃなくて「こころ」も治してくれる。
臓器移植・児童虐待・依存症の「重いテーマ」に、
愛する人を残して病で逝く人の想い(この想いは身近な人に実際にあったことなので痛切でした)を中心に描かれます。
全てに共通することは人の「こころ」です。
人の弱さと切なさと素晴らしさです。
こころに残ったセリフです。
「大切なことは目に見えない」(これは世界中の人が愛読する「星の王子様」の言葉です)
「ここに、あの子が生きている」
「オレはお前になんか影響されずに、人生を生きて来た」
「あんな親でも、(生きるのに)ひとりじゃさびしいから」
「私ができることをもう奪わないで」
「死ぬことはつらい。でも私がいなくなった後に彼が…」。
そしてTVシリーズであったセリフです。
「まわり道をして見えてくるものがある」。
ここで私は恐らく初めて、「病気になって良かった」。
「○○辞めて良かった」と一瞬(?)思いました。
これから親世代になる人たちへ。
私は「かたせ梨乃のお母ちゃんでもいい」と思います。
これ以上は語りたくありません(語り過ぎ?)。
これ以上の内容を、行間に染み入る想いを知りたければ、
涙の理由を知りたければ観に行って下さい。
観る際にはこのコメントのことなど忘れてまっさらで。
大丈夫、真っ白になります。
いろいろと言葉に韻を使ったり(ここでは以前言葉や同じ言葉を使うことです)、記号を使ったりして、内容を精査して、表現を工夫してレビューを作っています。
これでも感情を抑えているつもりです。
私は「リピーター」にはなりません。敢えてこのままに。
しばらくは、ずっと余韻に浸れます🍀