「卒業アルバム」劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 くらげさんの映画レビュー(感想・評価)
卒業アルバム
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ある日、突然、地獄のような現場に遭遇したら。
目の前で、大切な人を失いそうになったら。
人間は、きっと平然なんて保てない。
そんな中で、ドクターヘリに乗って地獄の現場に赴き、真の実力と冷静な判断で患者を救う。
個人的には臓器提供のシーンが1番心に残った。
幼い頃心臓病だったが心臓の臓器移植を受け助かることができた、橘先生の息子の心臓の音を、
脳死判断を受けた息子の臓器提供を決めた両親が
聴診器で聞いた。
脳死した人間は還ってこないが、
その人間の一部は誰かの身体の中で懸命に生き続ける。
そう思えたことで、どれだけ両親の心が救われただろうか。胸にこみあげてくるものがあった。
⭐️5にしなかったのは、1つ1つの事故が単調に軽率になったような気がしたこと。初期のコードブルーはもっとリアルで、心が抉られるような苦しみや悲しみがあってそれが見ていてぐっとなった。それが映画では、あまり感じられなくなってしまった。
10年間がぎゅっと詰まっている。
初見でよく分からなかった人にはドラマを見てからもう一度見直してみてほしい。
コードブルー10年間の集大成としては、
本当におめでとうという感じだった。
だからこそ、クライマックスである藤川先生と冴島ナースの結婚式のシーンからエンドロールでのみんなからのお祝いメッセージは、グッときた。
不器用で、なかなか分かり合えず、ダメダメだった5人が多くの苦しみや悲しみを乗り越えて、10年後立派な5人になった。それだけでとにかく胸がいっぱいになった。
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