劇場公開日 2018年5月12日

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「つらい現実の描き方が上手い」フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5つらい現実の描き方が上手い

2018年5月20日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

フロリダのディズニーワールドの近くにある安モーテルに住む貧困層の日常を描く。
モーテル近くの施設で毎日遊ぶ子どもたちの視点で物語が淡々と進む。ただの駐車場や廃墟であっても、子どもにとっては刺激的で魅惑的な場所だ。一方でモーテルに住む大人たちは貧困にあえぎ、犯罪にも手を染める。現状から抜け出すのは容易ではないことが画面からひしひしと伝わってきた。
大人たちの変な雰囲気を感じつつも楽しく過ごす子どもたちと、現状に苦しむ大人の変なコントラストが最後まで貫かれていた。
ウィリアム・デフォー演じる支配人がいい存在感だった。あんな細かい事件が本当にあるんだろうな。
わかりづらいラストは個人的に好きではないが、全体としては上質な映画だったと思う。

kenshuchu