「どの夫婦にも当てはまること」ファントム・スレッド TAKAHIKO TAKEMOTOさんの映画レビュー(感想・評価)
どの夫婦にも当てはまること
クリックして本文を読む
本作における毒キノコとは比喩である。はたからみると明らかに毒キノコなんだが、夫婦間におけるそれは愛を確かめ合うきっかけなんだ。
しばしば嫁は旦那に毒キノコを与え、旦那はそれをありがたがる。
日本の家庭にもよく見られる光景である。
俺は独身バチェラーだが、ちまたに溢れるおこづかい制度を受け入れる男、イクメン、家事を手伝う男なんかすべて毒キノコを食べた旦那にしか見えない。でも、それが男たちにとっては快感なんだろう。
世の中の旦那に言いたい。この映画を見れば、自分が毒されていることに気づけますよ。見終わってもなお嫁を愛していると言えるのならそれは真実の愛なのかも。
コメントする
いぱねまさんのコメント
2018年7月1日
個人的感想を前提に申しますが、この作品のデザイナーとウェイトレスの関係と、巷の夫婦のそれは同様には語れないと思いますよ。ご指摘のメタファーとしての”毒キノコ”ではないのではと。小遣いもイクメンもお互いの妥協の産物であり、関係性の維持が目的ですから。”快感”なんてそんなステレオタイプに語られるものでもない。世界観がまるで違う事象を安易に結びつけたがるのは”バチェラー”の得意技ですか?夫婦の機微をまずは勉強されることお薦めします。