「槓子!!」ザ・スクエア 思いやりの聖域 いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
槓子!!
因果応報
自業自得
身から出た錆
上記の諺はスェーデンでもあるのだろうか?
前回パルムドール受賞作なので、勿論審査員が違うから単純に比較はできないが、どうしても『万引き家族』と比べてしまうのだが…。
実際、今作は極めて観方が難しい、観る人に読解力を要求される作品であると思えた。なにせ、ラストシーンの娘の表情一つとっても、これが一体どんな気持を思い描いているのか、観客一人一人の想像力の相違の隔たりが大きいと感じる。呆れているのか、憐憫の気持が顔にでているのか、観客の思考や感情を複雑にさせる、一言で、『優しくない』作りなのである。
欧米映画にある、日常のコミカルでユーモアさの隠れ蓑にした、シニカルと皮肉、そして人生の辛さを表現してると、言ってしまえばあるパターン内の一つなのだけど、その主軸に引っ付いている細かい小話も又かなり考えさせられるので、それが関連性があるのかないのかなんて細微なことまで思考を張り巡らせてしまうのが疲労感も強い。
現代社会の経済格差とそこに求められる本来備えている『親切心』の確認、そして誰もが持つ崇高な『プライド』。そのプライドは、決して犯すことをしてはならない、例え立場や年齢が違っていてもだ、というメッセージなのであろう。只、編集の毒気が強烈すぎて
戸惑う事もしばしばであるのが最大の特徴なのかもしれない。ゴリラやチンパンジーの暗喩的メッセージ、バイラル効果を狙った、今流行りのバズ広告企画がそれを物語っている。監督は余程の天才なのかもしれないが、果たして今作品、ついて行ける観客はどれだけいるのだろうか、もしかしたら自分だけついて行けていないんじゃないかと、恐く情けなくなる、と別の感情も沸々と湧き出るカオスに堕とし込まれる異質作であった。
コメントどうもありがとう御座います🙇🏻
いやいやいやいや❗️御冗談を👋🏼🤣
私こそ低い鑑賞眼と集中力の無さ故楽しめなかった作品を、衝動的且つ幼稚な絵文字使いの長文駄文でこき下ろすことで、何らかの欲求不満の代償行為をしているだけのアホウでして。
ただ、自分が感じた事・書いた事に関してはちゃんと釈明したい系アホウという面倒な部類なだけで。